プラス、マイナス、六角のネジが固着して緩まないことはないですか?
ショックドライバー、インパクトドライバー、アタックドライバーなどの呼び名のドライバーが存在します。(メーカにより呼び名が違います)
下記の写真のドライバーは、ネジを緩める方向(L,R)にラチェットをセットしネジ頭にドライバービット(+と仮定)を差し込みドライバーを下方に押し込みつつ、ショックドライバーを左に軽く回し、ネジ頭と+ビットが浮き上がる寸前にショックドライバーを止め、ハンマーでショックドライバーの上部を叩きこみます。
その後ショックドライバーでネジが緩んだのか確認を行います。
ネジが緩まないときは、上記の作業を数回繰り返すとネジが緩むでしょう。
対象部材が熱で歪んだりダメージがなければ、バーナーなどでネジを炙り浸透オイルを塗布してショックドライバーで緩めると良いです。

対象物によりショックドライバーを使い分けてます
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ショックドライバーの基本構造と仕組み
ショックドライバーは、ハンマーで叩くと内部の機構が衝撃を回転力に変換し、固着したネジを緩める構造で、電動インパクトドライバーと異なり、手動で使うため、力加減やタイミングが重要となります。
衝撃を回転力に変えるメカニズム
Q1 – ショックドライバーの内部構造はどのようになっていますか?
A1 – ショックドライバーはカムやラチェット機構を備え、ハンマーの衝撃を瞬間的に回転力に変換し、これにより固着したネジを効率よく緩めることが可能です。
Q2 – なぜ手動のショックドライバーが効果的なのですか?
A2 – 手動のため力加減やタイミングを調整でき、ネジや部材を傷めずに緩めることができます。
Q3 – 交換ビットはどのような種類がありますか?
A3 – プラス、マイナスのビットが主で、ビットの長さも短いものから3.6㎝位の長さのもの又は8㎝位の長さのビットがあり、ビットの対角は8mmが支流で6.35㎜のビットが使用できるショックドライバーもあり、多用途に対応可能です。
例 ー メーカにより、同じサイズの#2番ビットでもサイズがわずかに異なる場合があります。
Q4 – ショックドライバーの耐久性はどうですか?
A4 – 機構がシンプルで頑丈なため長期間使用可能ですが、ビットは消耗品なので定期的な交換が必要です。
Q5 – 衝撃が回転力に変わる仕組みは?
A5 – ハンマーの打撃が内部のカムを動かし、その動きがラチェット機構を介して回転力に変換されます。
Q6 – ショックドライバーはどんな場面で特に役立ちますか?
A6 – 固着したネジや錆びついたボルトを緩める際に特に効果的です。
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ネジにビットを差し込みネジを緩める方向と下方に力を入れ、ビットがネジから浮き上がる寸前で、ハンマーをショックドライバーに振り下ろします
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適切なビットの選び方
ネジ頭形状に合ったビットを選ぶことが基本で、+、−だけでなくトルクス、ヘックスや六角ソケットなど多様な規格があるため、現場のネジ頭の種別を事前に確認するとよいです。
ビットの種類は?
Q1 – なぜビット形状が重要なのですか?
A1 – ビット形状がネジ頭に合わないと、衝撃をかけても力が逃げ、ビットが空転したりネジ頭をなめたりします。
+、−、#1、#2、#3、#4の大きさがあり、トルクス、ヘックス、六角ソケットなど、規格に応じたビットを選ぶことで、打撃エネルギーを最大限に伝えられ、安全かつ確実にネジを緩められます。
Q2 – ビットの材質は何を基準に選ぶ?
A2 – クロムバナジウム鋼やクロムモリブデン鋼製のビットは硬度と靱性のバランスが良く、耐摩耗性に優れます。
信頼性の高いビットを選ぶことでネジ頭の損傷を防ぎ、結果的に時間短縮、散財防止につながるので、ビット選びは慎重に行うと良いでしょう。
Q3 – 長さや径の適合性は?
A3 – ビットのシャンク、軸長が極端に短すぎるとチャックに固定できず、打撃で抜けやすくなります。
逆に長すぎると打撃の方向がぶれるリスクがあり、メーカー指定の適合ビットか、同等寸法の汎用品を使用し、しっかりと固定できるものを選んでください。
Q4 – ゆるみ防止機構付きビットとは?
A4 – 一部ビットにはシャンク部に突起やマグネットが付いており、チャック内部で前後にズレないよう保持する機構があります。
手動での打撃時、ビットが抜けたり斜めに入ったりするトラブルを防ぎ、安全性と作業効率を向上させます。
Q5 – 使い分けのポイントは?
A5 – 薄板や弱い樹脂材にはトルクを抑えた細軸ビット、硬い金属や深いネジ穴には太軸・長軸ビットを使い分けます。
現場でネジやネジの材質とネジ頭の形状とダメージなどを確認し、最適なビットを使用することで作業時の破損リスクを減らせます。
ビットの硬度の違いによりビットが損傷することがあるので、予備のビットがあると、万が一の時に心強いです。
Q6 – ビット寿命の見極め方は?
A6 – ビット先端の摩耗や欠け、形状の変形が見られたら交換サインです。
また、使用中に打撃音が弱くなったり、ビットが滑る感覚が増えたら、内部機構への衝撃伝達が劣化している可能性があります。
早めの交換を心がけましょう。

電動インパクトドライバーで古い鉄のカーポートのプラスネジを外していたら20本中6本のネジ頭がダメになり、ちょこおが教えてくれたペンチでVamPLIERS バンプリヤーズのプライヤーと、ショックドライバーのおかげでネジが外せたよ

僕がちょこおのショックドライバーを持ってこなかったら、まだ酷いことになってたよ~

金次、アイスクリーム買ってもらっただろう、それを言っちゃだめだよ

ハーゲンのアイス美味しかったね

ネジ頭をワイヤーブラシ等で汚れを掃除して、貫通ドライバーでネジ頭を打撃し綺麗に整えバーナーでネジ頭部を軽く炙り、浸透オイルを吹き付けた後にショックドライバーを使えば簡単にネジが緩んだよ。
ネジ頭が痛んだネジはネジ頭をハンマーで打撃し、貫通ドライバーでネジ頭を整えまたハンマーでネジ頭を叩き、また貫通ドライバーでネジ頭を整えた後に、気合を入れ慎重にショックドライバーでネジを打撃し外すといいよ。
簡単に作業を終わらせるためには、ショックドライバーを使う前の準備が大切だよ。

また、奢りのアイスクリームが食べたいの~
そうじゃのー、電動インパクトで全てのネジ頭をなめたら、たくさんアイスクリームが食べれたんじゃがのー、ハハハー

仙人ひどいですよー、まー冗談でしょうが、ネジが外れなければ、膨大な時間を消費するので大変ですが、焦りは禁物ですね。
正しいショックドライバーの使い方と手順
ショックドライバーを使う際は、回転方向の設定が重要です。緩める場合は左回し(L)にセットし、ビットをしっかりネジ頭に押し当てます。
ハンマーでの叩き方と力加減
Q1 – ショックドライバーの回転方向はどう設定しますか?
A1 – ネジを緩める場合は左回し(L)にセットし、ビットをしっかりネジ頭に押し当てビットがネジ頭から浮き上がる手前で手を止めショックドライバーを垂直に立て下方向に押さえつけハンマーでショックドライバーの頭を打撃します。
中途半端な弱い力で打撃を加えると、打撃した瞬間にビットがを回転し、ネジ頭からビットが浮き上がり、ネジ頭を痛めるので、ハンマーでショックドライバーを打撃する場合は、打撃する瞬間に、さらに下方に押し込むようにしてハンマーを振り下ろして打撃してみてください。
打撃の瞬間にハンマーをかちあげないで、押し込むようにする。
Q2 – ハンマーで叩く際の力加減は?
A2 – 最初は軽く叩き、様子を見ながら徐々に強く叩くことで部材やネジを傷めずに作業できます。
Q3 – ネジが緩まない場合はどうしますか?
A3 – 同じ作業を数回繰り返し、浸透オイルや加熱を併用すると効果的です。
Q4 – ビットの装着で注意することは?
A4 – ビットがしっかり固定されていることを確認し、ネジ頭にビットを正確に合わせることが重要です。
ビットのサイズとネジ頭のサイズを確認し噛み合いが良いビットを使用しましょう。
Q5 – 作業中の安全対策は?
A5 – ハンマーの打撃時は手袋の使用がお勧めで、保護メガネを着用することが推奨されます。
ショックドライバーの上面を持ちすぎるとハンマーで打撃した時に、ショックドライバーの上面とハンマーの間に手の皮が挟まりとんでもないケガをするので、気を付けてください。
Q6 – 打撃後の確認方法は?
A6 – ネジが緩んだかどうかを手でショックドライバーを回して確認し、緩んでいなければ作業を繰り返します。

手袋や保護具の使用をお勧めします 手首を見ていただくとネジを緩めるようにしてショックドライバーを持っています
固着ネジを緩めるためのコツと注意点
固着ネジには、ショックドライバーを使う前に、ネジ頭や周囲を清掃し、ビットがしっかり噛み合うように準備します。
ビットとネジの噛み合わせの重要性
Q1 – 固着ネジを緩めるための準備は?
A1 – ビットがしっかりとかみ合う為に、ネジ頭や周囲を清掃し、ビットがしっかりネジ頭に噛み合うようにします。
Q2 – 力加減の注意点は?
A2 – 力任せに叩くと部材やネジを傷めるため、適切な力加減が必要ですが、連打の2度打撃はビットとネジ頭のかみ合いがズレ、ネジ頭が痛むので厳禁です。
Q3 – ネジ頭が潰れたときの対策は?(通常のビット対角径8㎜)
A3 – ネジ頭が丸く潰れた場合、(すり鉢のように)専用のネジ取り外しビットまたは、(グラインダー)でネジ頭を一本線に切り欠き、タガネなどで回す方法もありますが、ネジが回る可能性は低いです。
ネジ頭の損傷度により異なりますが、軽度な損傷の場合は、損傷の状況に合わせてビットを選ぶことがポイントです。(通常の電動インパクトのビット6.35㎜とショックドライバーの互換性が少ないですが、6.35㎜と8㎜ビットの両方の予備があると良いです。)
スパイラルフルート スクリュ・エキストラクター等の特殊工具を使用し破損し、ネジ、ボルトをドリルで穴をあけ、特殊工具を使用し損傷したネジ、ボルトを取り外します。
リコイルヘリサート(ネジ山修正)などを使用してネジ山を作る方法もあります。
Q4 – 浸透オイルの使い方は?
A4 – ネジ締結部に浸透オイルを塗布し、10~15分放置するとオイルが固着部に浸透し、ネジが緩みやすくなります。
その後ショックドライバーを使うと、衝撃だけで固着が解除される確率が高まります。
放置時間は長すぎると周囲に油が広がりすぎるので注意が必要です。
Q5 – 加熱処理の注意点は?
A5 – バーナーでネジ頭を直接炙り、金属を膨張させる事で、オネジ、メネジのかみ込みが緩みます。隣接部材が熱に弱い場合は水で濡らしたウエスなどでネジ周辺部材を保護し、焦げ付きや変形を防ぐこと。
加熱後すぐに打撃を加えると最も効果的ですが、部材が熱で変形しないように注意し、適切な温度で加熱し、浸透オイルを塗布する事でネジをさらに緩みやすくします。
Q6 – 無理な力で行う作業とリスクは?
A6 – ネジの固着がひどい場合に、大きなハンマー(セットハンマー)でショックドライバーに力任せで打撃を加えるとネジ頭やネジ、ボルト部材の破損、または作業者の怪我につながるため避けるべきです。

各サイズの六角ソケットを使用できるので、打撃プラスインパクトの力でナットが緩みます
メンテナンスと安全対策
作業時は保護メガネと手袋を必ず着用。衝撃で部材が飛散したり、ビットが折れて飛び出したりするリスクがあるため、安全対策は怠らないようにしましょう。
よくある失敗とその対策
Q1 – 使用後のお手入れ方法は?
A1 – 作業後はビットを外し、チャック内およびビット溝の金属粉や埃をエアブローで除去してください。
摩耗や錆を防ぐため、ドライ潤滑剤を少量吹き付けると長寿命化につながります。
Q2 – 点検ポイントは?
A2 – ハンマーヘッド・スプリング・ラチェットギアの表面に亀裂や変形がないか、目視と触診で確認します。
異音やガタがある場合は分解して詳細に点検し、必要なパーツを早めに交換してください。
Q3 – 交換部品の選び方は?
A3 – 純正パーツを推奨しますが、互換性のある汎用品でも構いません。
部品番号やビットの寸法を計測し、適合機種情報を確認し、材料強度や精度が純正相当以上のものを選ぶと故障リスクを抑えられます。
Q4 – 作業時の保護具は?
A4 – 打撃衝撃でチップや金属片が飛散する恐れが高いため、必ず保護メガネと耐衝撃手袋を着用してください。
さらに、耳障りな反響音対策として耳栓やイヤマフを使うのも有効です。
Q5 – 安全な作業環境の整え方は?
A5 – 作業場所は平坦かつ照明が十分な場所を選び、周囲に人や障害物がないことを確認してください。
また、作業台がぐらつかないように固定し、工具が滑り落ちないようゴムマットを敷くと安全性が向上します。
Q6 – 長期保管時の注意点は?
A6 – 長期間使わない場合、外部に錆が発生しやすくなります。
防錆剤を塗布した後、湿気の少ない乾燥空間に保管し、半年に一度は動作確認と軽いメンテナンスを行うことをおすすめします。

ネジや、ボルトの損傷(折れ)はネジの摘出修復に時間がかかるので、複数のショックドライバーを保有してます
ショックドライバーと他のドライバーの違い
ショックドライバーは、打撃で回転力を生み出す特殊な構造を持ち、固着ネジの緩め専用工具です。通常のドライバーや貫通ドライバーとは用途が異なります。
使い分けのポイント
Q1 – ショックドライバーと貫通ドライバーの違いは?
A1 – ショックドライバーは打撃で回転力を生み出し、固着ネジに特化しています。
貫通ドライバーは、打撃でドライバー自体の回転機構はしません。
Q2 – 電動インパクトドライバーとの違いは?
A2 – 電動インパクトはモーター駆動で連続打撃が可能ですが、ショックドライバーは手動で細かな力加減ができます。
電動インパクトドライバーの種類でトルクの個体差が大きい為に、高速な回転数と連続打撃によるネジ頭の破損のリスクが大きくなります。(スキルが必要です)
Q3 – 使い分けのポイントは?
A3 – 固着ネジにはショックドライバー、一般的なネジには通常のドライバーや電動インパクトが適しています。
Q4 – ショックドライバーの利点は?
A4 – 手動で任意の力加減ができ、部材を傷めにくい点です。
Q5 – 電動インパクトの利点は?
A5 – 作業効率が高く、連続作業に向いています。
Q6 – 貫通ドライバーの特徴は?
A6 – シンプルな構造で軽作業に適していますが、固着ネジには不向きです。
ビット部分からハンドル上部までが一体で繋がっている為にハンマーでハンドル上部を打撃しても、ビットがハンドルの中に押し込まれハンドルとビットのガタ、遊びが出ることがないです。

ビットの予備は、必須です
締めくくり
ショックドライバーは、固着したネジやサビついたボルトを確実に緩めるための必須工具です。
内部のカムやラチェット機構によって、ハンマーで叩いた衝撃を回転力に変換し、通常のドライバーでは太刀打ちできない固いネジにも対応できます。
正しい使い方としては、回転方向の設定やビットの選択、適切な力加減が重要です。
ビットやグリップの選び方も作業効率と安全性に直結します。
固着ネジには事前の清掃や浸透オイルの使用、加熱処理なども有効で、ショックドライバーはインパクトドライバーや貫通ドライバーと混同されがちですが、それぞれの特性を理解し、適材適所で使い分けることで、DIYや整備作業の幅が広がります。
経験を積むことでより安全かつ効率的な作業が可能になり、ショックドライバーは「いざ」という時の頼れる相棒として、ぜひ手元に備えておきたい工具です。