ネジ折れた、ボルト折れ、 エクストラクターでネジ折れトラブル解決!現場の裏技とコツ 【徹底解説】

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター Tools
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ネジが折れ、ボルトが折れてしまった瞬間の、その場の空気が凍る経験はありませんか?
DIYや現場の作業でも、想定外のボルト折れは(あーやった、終わった)と感じてしまう最大級のトラブルです。
そんな場面にを救ってくれる工具が“エクストラクター”というボルト折れやネジ折れを撤去する救済工具。
単なる工具ではなく、絶望を希望へ変える必携の秘密兵器です。
本記事では、世間一般に知られていない実践的な使い方、失敗しないコツとリカバリー法まで徹底解説。
失敗談すら役立つリアルな情報を集め、(どうせ取れないだろう)と諦めていた方も思わず試したくなる様なノウハウを満載でお届けします。

プロの職人がすすめるソケットレンチの選び方と電動ラチエットドライバーの紹介!【徹底解説】 No1.

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

㊧ストレートテーパー、㊨スクリュー型(螺旋型)エクストラクター

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エクストラクターの基礎知識と種類の選び方

ネジ・ボルト折れの撤去には(形状)(サイズ)の違いが致命的な結果を生みます。本章では、多種多様なエクストラクターの種類や使い分け、各工具の特性を噛み砕いてご案内します。
正しい選択が成功への第一歩です。

ボルト径に合わせたサイズ選びのコツ

Q – 1 エクストラクターの主な種類にはどんなものがありますか?
A – 1 エクストラクターにはストレートテーパー型螺旋溝型、ストレートなど主に3種類があります。
テーパー型は穴の中にストレートテーパーエクストラクターをハンマーで叩き込んでネジやボルトを抜いていきます。
螺旋溝型(スクリュー型)は左回転で折れたネジやボルトに食い込みながらボルトを抜くタイプで、汎用性が高くDIYや現場でよく使われます。

折れたネジやボルトの端面の中心にセンターポンチでセンターを出し、ドリルでネジやボルトに穴を開けエクストラクターを使用しネジを撤去します。
ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

全てのエクストラクターの予備はいつも揃えてます。(螺旋型)

Q – 2 種類選びで注意すべき点は何ですか?
A – 2 ネジの大きさ、材質、母材の材質などに注目しましょう。
柔らかい金属には刃先が鋭いタイプ、硬い金属や強く固着した場合は頑丈な螺旋溝型(スパイラル型)が有効です。
サイズが合っていないとエクストラクターが空回りしたり、折れたネジに対して穴径が大きな場合は、ネジの外形が膨張しメネジ折損(母材側)のリスクとなるため、正確に適合させることが大切です

Q – 3 エクストラクター選定時にサイズ表の活用方法を教えてください。
A – 3 パッケージやメーカーサイトにあるサイズ適合表は必ずチェックしましょう。
折れたネジやボルトの直径と、必要なドリル径を照らし合わせて選びます。
誤ったサイズを選択すると、穴が大きく開きすぎたり、逆にネジ、ボルトの直径に対して穴が小さいと強度不足で失敗するケースがあります。
事前に確認することで無駄な手間や工具の破損を防げます。

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクタ適合サイズ

先端直径-A スパイラル有効長-B 全長-C ハンドル径□-D 使用範囲
#1 2.6mm 19mm 54mm 3.0mm M4-6mm
#2 3.0mm 22mm 58mm 3.6mm M6-8mm
#3 4.0mm 26mm 64mm 5.2mm M8-10mm
#4 5.0mm 31mm 75mm 6.3mm M10-14.0mm
#5 8.0mm 35mm 82mm 8.5mm M14-18.0mm
#6 10.0mm 40mm 92mm 12.0mm M18.0-22.0mm
各メーカの商品により、現寸法と強度設定が異なりますので、上記の表は目安として参考にしてください。(詳しくは製品に付属の説明書を見て作業に従事してください)

Q – 4 エクストラクターはどんな素材でできているのですか?
A – 4 多くのエクストラクターは高硬度の炭素鋼やクロムバナジウム鋼で作られています。
これによりネジにしっかり食い込みつつ、折れにくさを実現しています。
特殊用途向けには超硬質合金やコーティング品もあります。
使用用途に合った素材選びが、長寿命かつ安全な使用のカギとなります。

Q – 5 初心者向けにおすすめのエクストラクターは?
A – 5 初心者にはセット販売されているスクリュー型エクストラクターが扱いやすく人気です。
ドリル径と番号がセット化されているものなら適合サイズのミスも防げ、使用説明書もしっかりしているブランド品を選ぶことで失敗リスクが減らせます。

Q – 6 専門ショップや通販での選び方のポイントは?
A – 6 実店舗なら現物を手に取ってサイズや質感を確認可能です。通販利用時は返品やカスタマーレビューを参考にしましょう。
メーカー保障や対応可能なネジ径が幅広いセットを選ぶと、緊急時の無駄な買い増しが発生しにくくなります。

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

困ったときの救世主、異なる数種類のエクストラクターを使い分けてます

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折れたネジに最適な事前準備と環境づくり

サビ等で固着した厄介なネジやボルトでも、潤滑油や加熱のテクニックでリスクを最小限に。見た目以上に大切な下準備の具体的方法を徹底紹介。

サビ・固着の事前処理テクニック

Q – 1 ネジを抜く前の作業スペース作りで大切なことは何ですか?
A – 1 明るい照明と十分な作業スペースを確保しましょう。
工具や小物が転がって事故になるのを防ぐため、あらかじめ机上を整理し、パーツトレーを用意するのがおすすめ。
一見地味ですが安全かつ効率的な作業に直結します。

Q – 2 安全確認として具体的に何をチェックしますか?
A – 2  安全に作業するためには、ゴーグルや手袋の着用は基本です。
周囲にオイルや燃料がないか等を確認し、状況にもよりますが、溶剤やドリル、サンダーの火花等の飛び散りで、問題が発生しないよう養生シートを敷きます。
電動、手動工具のチェックや主要な潤滑油、バーナー等の準備も忘れずにし、最悪の事態を想定し、作業すると問題が起こっても焦る必要がありません。

Q – 3 サビや固着ネジ、ボルト専用の事前処理にはどんな方法がありますか?
A – 3 市販の浸透潤滑剤(ラスペネオイル)を浸透させる、加熱(バーナー等)して膨張・収縮を利用するなどが有効です。
サビが酷い場合はワイヤーブラシで表面の汚れを除去し、作業の妨げにならないようにします。
ネジ、ボルトの状況で判断し複数の処理を組み合わせると良いでしょう。

Q – 4 エクストラクター作業のための適切な下穴の開け方は?
A – 4  破損したネジ、ボルトの中心にセンターポンチでマーキングし、小径のドリルから段階的に開けていきます。
穴がネジ、ボルトの中心からズレると抜き取り作業の失敗する原因になるため、細心の注意を払い、センターポンチで下穴の位置決めすることが基本です
少しずつ慎重に進めましょう。

Q – 5 使用工具の準備では何が重要ですか?
A – 5 センターポンチ、鉄工ドリル、タップハンドル、ヤスリ、電動サンダー等の工具の点検と準備をしましょう。工
鉄工ドリルの刃先が痛んでいる、錆びている工具は精密な作業には不向きなので、定期的なメンテナンスが欠かせません。
手元に複数サイズを準備しておくことで作業の応用力が高まります。

Q – 6 DIY初挑戦者が陥りやすい事前準備のミスは?
A – 6 工具の準備不足や下穴の位置、径の不適正な下穴サイズ、ドリルの回転方向(正転・逆転)の間違いや、無理な押し付けで工具が破損するケースが多いです。
手順を守った下準備が成功の秘訣。作業マニュアルを必ず確認してから取り掛かりましょう。

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター、センターポンチで折れたネジ、ボルトの中心にマーキング

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仙人モカ
仙人モカ

鉄、簡単にネジ折れが緩むと言うたじゃろうが、もう、6時間も作業してもまだ折れたボルトが緩んでないぞー
充電インパクトドライバーでバリバリやっとるから、部品も傷だらけでボロボロじゃろーが‼ プンプン😡

鉄ちゃん
鉄ちゃん

アハ、意外に強敵だなー、いつもは、もっと簡単に緩むんだけどな~
ちょこおに連絡したから、直ぐに来ますよ。

ちょこお
ちょこお

鉄ちゃん、簡単と思って作業したよね?
気を抜いて作業すると、後々こんな風に時間と手間がかかるんだよ。
折れたボルトの中心に下穴が開いてないし、下穴径が大きく斜めに穴が開いてるね。
僕は、いつもタップハンドルで滑る感触やトルクを手で感じて作業してるんだよ。仙人これは、工場に持ち帰り、フライス盤で心出しして折れたボルトをエンドミルで撤去しないとだめですね。
面も傷だらけで、面の研磨も必要ですが、新品のパーツはありますか?

銀次
銀次

仙人の乗っている雲は、40年前に生産終了になってるから、パーツは無いんだよ。

便利探求ラボのスタッフの電造さん
便利探求ラボのスタッフの電造さん

作業は丁寧で焦らず、一つ一つの工程を確実に行えば、大抵の作業は無事に終了します。
けど、人の手直し作業は、通常作業の何倍も時間がかかり大変です。
鉄ちゃんが行った作業は、折れたボルトと、母材のネジの肉厚が薄いから、エクストラクターをボルトの下穴に打ち込むと、ボルトが膨らんで母材側のネジに食い込んでネジが痛み、ボルトが緩まないんだよ‼
説明書の通り、作業を
行わなかったから苦労するんだよね。

金次
金次

簡単と思えるもの程、細心の注意が必要なんだね‼

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

ポンチで中心のマーキングを軽く数回たたき、マーキングが中心に来たら、本打撃で調整すれば、上手く中心を射止めることが出来ます

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エクストラクター実践!正しい使い方と失敗回避法

作業を成功させる最大の秘訣は(焦る、急がない)こと。プロも納得する、段階的かつ慎重な操作術を再現性の高い形で伝授します。

実体験に基づく成功例の紹介

Q – 1 エクストラクターの挿入時、なぜ正しい角度と力加減が重要なのですか?
A – 1 斜めに挿すとエクストラクターがネジに食い込まず、滑ってしまったり、下穴が広がって失敗します。
力の加減も打ち込みの力が強すぎるとネジやボルトのさらなる折損の原因、打ち込みの力が弱すぎるとエクストラクターが空回りします。
必ず真っ直ぐ慎重に打ち込む込むことが、トラブル防止の秘訣です。

Q – 2 エクストラクターで折れたネジを緩める際の最適な回転方向とその理由は?
A – 2 多くのエクストラクターは左ネジ(逆ネジ形状)なので、反時計回りに回します。
反時計回り方向へ力を加えることでエクストラクターの先端がネジに食い込み、エクストラクターが折れたネジ、ボルトに食い込み徐々に緩む仕組みです。
時計回りに回すとネジ、ボルトがさらに締まる、又はエクストラクターが折れたネジ、ボルトから緩み、外れるリスクがあります。

Q – 3 折れやすいエクストラクターを長持ちさせるコツは?
A – 3 無理な力を加えず、徐々に回す事が重要で、浸透潤滑油や、バーナー等を併用で使用し、エクストラクターを必要以上に深く過剰に叩き込まないことも重要です。
規定トルクを超えて回すとエクストラクターが折損しやすくなるので、作業途中で小まめに手応えを確認しましょう。
浸透潤滑油や定期的な点検も工具の長寿命のポイントです。

Q – 4 エクストラクター使用時によくある失敗とその防止策は?
A – 4 下穴のずれ下穴径の選定ミスが多いです。
センターポンチで正確に中心に下穴を開けと、サイズ表の事前確認も効果的で、下穴は小さめの径から少しづつ大きなサイズに開けなおすのも、作業を円滑に進めるポイントです。
回らないから、さらに、強引に力を加えるのではなく、回しながら状況を考え次の工程に移るのが、トラブル回避の重要なコツです。

Q – 5 成功率を高めるためのおすすめ手順は?
A – 5 まず事前に対象ネジや付近のごみ錆をしっかり落とし適切なドリルで破損したネジ、ボルトの中心に下穴を開けます。
その上で力加減を調整しながらエクストラクターを下穴の中にハンマーで叩き込み、タップハンドルを使用してエクストラクターを反時計回りにゆっくりと回しましょう。
焦らず何度か試行することも成功へ近づくポイントです。

Q – 6 実体験をもとにした「成功の決め手」とは?
A – 6 現場では、焦らず状況を観察しながら一つ一つの作業を丁寧に進めることが何より重要です。工具の消耗や折損の兆候を見逃さず、異変を感じたらすぐに作業を止めること。
慣れた作業者ほど慎重さを守る姿勢が成功へつながっています。

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

慎重に丁寧に作業してます。2回目の本下穴開け、1回目 – 3.8㎜, 2回目 – 5mmのコバルト鉄工ドリルで穴を開けました。

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陥りやすいトラブル&リカバリー術

(エクストラクターが折れた…)その時どうする?抜けない、取れない、固まってまわらない…そんな典型的失敗例を徹底分析。無理な力をかける前に知っておくべき脱出テクを伝授。

エクストラクター折損時の救出方法

Q – 1 エクストラクターがネジ、ボルト内部で折れてしまった場合はどうする?
A – 1 まず無理に抜こうとせず、折れたエクストラクターの材質を確認します。
硬質素材なら超硬質ダイヤモンドビットによる慎重な削り出しが有効で、工具ショップではエクストラクター専用リムーバーも入手可能です。
失敗した場合は2次被害防止の為に、プロの依頼も検討しましょう。

Q – 2 (どうしても抜けない)場合の追加テクニックを教えてください
A – 2 ネジ、ボルトが折れた母材が、バーナーなどで加熱が可能であれば、加熱し、又は、エクストラクターのサイズを見直し、1ランク大きいものや材質、種類の異なるエクストラクターを試すとネジ、ボルトを撤去出来ます。
ちょこおの、添付された写真を参照していただければ、数種類の異なる形やサイズ、同等サイズのエッジの摩耗が無い、新品のエクストラクターを沢山保有し危機を回避しています。
固着が原因なら再度浸透潤滑剤を浸透させたり、ネジ折れした母材全体をバーナー等で加熱して金属の膨張、収縮差を利用するのも有効です。
母材の材質により加熱する時間や、周りに熱変形しやすい部材がある時は注意が必要です。

Q – 3 エクストラクターが空回りする場合、どんなリカバリー方法がありますか?
A – 3 下穴が大き過ぎたり、ネジの素材が硬い、エクストラクター自体の摩耗が多い場合に起こります。
折れたネジ、ボルトに下穴を開ける時は、推奨サイズのエクストラクターと複数のサイズのドリル、
例φ5㎜のドリルで下穴を開ける時は、φ3,8mmのドリルで穴を開け、φ5mmのドリルで5mmの穴を開け、切削油を使った場合は、下穴をパーツクリーナーで油脂を脱脂し、エクストラクターをハンマーで打ち込み、タップハンドルでエクストラクターを左に回し、とても固ければ、その母材をバーナーで加熱し、浸透潤滑剤をボルトに吹きかけまたタップハンドルを左に回せば、折れたネジ、ボルトが緩むはずです。

Q – 4 ネジ山が損傷した場合、再利用できますか?
A – 4 めねじ側の損傷が有る場合は、適合サイズのタップで、再度ネジ山をサラエル方法もあります。(適合サイズのタップでめねじをサラエルとさらにスムーズな作業が出来ます)
めねじの損傷が激しい場合は、リコイル(ねじ山修正キット)ヘリサートを使用する事でめねじの再生が可能です。

ネジ山潰れた ネジ穴補修 ネジ山潰れた時の補修方法

Q – 5 エクストラクター摩耗時の最適な対処は?
A – 5 エクストラクターが摩耗してきたら、即交換が理想です。
多少の摩耗なら研磨もできますが、短くなったり強度が落ちていた場合は必ず新品を購入しましょう。
消耗品と割り切り、状態が気になったら予備を常備しましょう。
母材のメネジの深さが無く(止まり穴)、ネジ径が小さなときは、下穴の深さとエクストラクターの深さ、直径が合わず、エクストラクターの先端を切り短く刷る事も有ります。(エクストラクターは消耗品です)

Q – 6 トラブル時の安全確保や応急処置の基本は?
A – 6 何度も書きますが、手や顔を守る防具の着用は大前提です。
トラブル対応中に力みすぎて手元が滑りケガをしたり、作業に集中するあまり、注意が散漫になるために、落ち着いた動作が大切です。
予期せぬ問題や予期せぬ工具の破損は現場を一度整理し、破片や工具をきちんと回収した上で、次の作業工程を入念に考え、作業に移るのが安全で効率的です。

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

エクストラクターをハンマーで叩き込み、大きなタップハンドルで破損ネジ、ボルトを緩めます

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エクストラクター以外の裏技&最終手段

どうしても抜けないときに役立つ“隠しアイテム”や裏ワザを豊富な事例と共に一挙公開。非常時の知恵袋として必見です。

最後の一撃!究極リカバリーテクニック

Q – 1 極細径ボルトなど「超難度」ケースの攻略法は?
A – 1 細いネジには専用のマイクロエクストラクターが必須です。
力をかけすぎるとすぐ折れるため、最低トルクで少しずつ緩めます。
折損リスクが高いので慎重に取り組みましょう。

Q – 2 タガネやポンチによる代替ネジ抜き手法はどんなものですか?
A – 2 ネジ頭が露出していれば、タガネで側面を叩いて回す方法や、金切鋸でボルトの端面に切れ目を入れタガネなどで叩いて動かす手法があります。
慎重に角度と力加減を調整しないとネジが二度と動かなくなる恐れがありますが、エクストラクターが使えない場合の有効な応急テクとされています。
角のない六角ボルト、ナット、ボルト、スタットボルトメス用のソケットエクストラクターを使用することもできます。(ボルトなどの突き出し量が大きいもので使用できます)

Q – 3 ネジ外しに使える市販の専用ケミカル用品は?
A – 3 ネジ専用の浸透潤滑剤凍結スプレーがあります。
浸透潤滑剤はサビの奥まで浸透し、固着を緩めてくれます。
凍結スプレーは金属の膨張収縮差を活かして固着を弱めます。
化学的アプローチで物理的な力が及ばない時に重宝します。

凍結スプレーは、折れたネジ、ボルトに下穴を開け、母材をバーナーで加熱し、加熱終了後に瞬間凍結スプレーをエクストラクターの下穴に素早く塗布して、エクストラクターをハンマーで下穴に叩き込み、手早くタップハンドルで折れたねじ、ボルトを左に回すと大概の破損ネジ、ボルトを緩め取る事が出来ます。

Q – 4 どうしても抜けない場合、専門業者依頼の目安は?
A – 4 自力で複数手法を試しても歯が立たない時や、工具が破損した時、または重要機材で失敗が許されない場合は、即プロの業者に依頼しましょう。
料金は難易度や材質、機種によりますが、確実かつ安全に対応してくれるのが最大のメリットです。

Q – 5 業者選びで注意すべきポイントは?
A – 5 鉄工所や放電加工所、内燃加工所などで、類似作業の実績や、アフターサービスの有無を事前に確認してください。
必要以上の工賃が発生しないことや、作業補償がしっかりしているかも重要です。
レビューサイトやSNSでの評判も参考にしましょう。

Q – 6 どうしても抜けない時の最終救済手段は?
A – 6 ネジ穴を塞いでタップや穴あけで再度新規でネジ穴を作る穴埋めリセット”や、リコイルヘリサート再度ネジ山を再生する、交換可能であれば、対象パーツごと交換するのも最終手段です。
コストはかかりますが、無理をして大きな損傷リスクを避ける意味でも有効な選択肢です。
2重、3重で散財を避ける方法でもありますが、挑戦することも大事なプロセスになるでしょう。

ネジ折れた、ボルト折れ エクストラクター

思ったよりも、簡単に折れたネジ、ボルトを緩める事が出来ました。(母材アルミ、SUS – M10-1.5ボルト)

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締めくくり

ネジやボルトが折れた瞬間、多くの方は(アー、やっちゃった)と感じがちです。
エクストラクターリコイル ヘリサートというツールの存在と正しい知識、手順を知ればほとんどのトラブルは自分自身の手で克服できます

本記事ではエクストラクターの種類や選び方、失敗しないための事前準備、そして現場のリアルなノウハウまで徹底的に紹介してきました。
重要なのは、焦らず一つ一つ丁寧に工程を踏むこと、そして失敗やトラブルも、次への糧となる経験と位置付けることです。
ボルトやネジが折れてしまった悔しさも、正しい道具と知識があればきっと“成功体験”へ変えられます。
道具選びや予防策に一手間かけることで、今後の作業効率や安全性も大きくアップします。
これからもユーザー自身が自信をもってトラブル解決に挑戦できるよう、ここで得た知識をぜひ現場で活用してください。