まず初めに、電動工具選びで迷うのは【充電ドライバー】と【インパクトドライバー】の違いで悩むと思うのですが、作業内容と職種(作業の種類)で変わってきます。
まずは扱いやすさ、機種の種類と特性、他の機種とバッテリーの互換性(共有)、手持ちのバッテリーの数と充電スピードの3点を押さえるだけで、ある程度の工具の選択候補ができます。
家具の組み立てや小ネジ中心なら、低トルクで繊細な作業が出来る充電ドライバーが有利で、外壁下地や長ビス、木や鉄にビス、コースレッド、テックスビスなどを締める場合は充電インパクトドライバーでしょう。
コンクリートにビスを打つために打撃機構のある充電ドリルドライバーで下穴を開け、その後にトルクを少し弱めに設定し、充電インパクトドライバーでビスを締め込めば、効率的な作業が出来るでしょう。
充電工具の電圧も3.6V、7.2V、10.8V、12V、14.4V、18V、20V、36V、60Vと、電圧(ボルト V)や種類も豊富で電池容量(Ah)に比例し重量が大きく変わります。
DIYは軽量でコンパクト、プロ用途はバッテリーの電圧と容量が大きい物が好まれます。
(バッテリー容量は、1.5Ah ~ 18.0Ah位の種類がありますが、一般的には、6.0Ah位までの容量のバッテリーが良く使われています)
本記事では現場の失敗例と成功パターンをもとに、失敗しない選び方の基準、用途別の具体モデルの見極め方、バッテリー容量と作業内容のコンビネーション、作業内容(職種)で選ぶトルク、打撃の強さ、ビットの選び方まで、丁寧に解説します。
ドリルとステップドリルの使用法と使い分けポイント【徹底解説】

家で使用している充電工具たちです。
充電ドライバーと充電インパクトドライバーの違いと使い分けの基本
家庭内の軽作業中心なら小型の充電ドライバー、屋外や厚物が多いなら電圧の高い18V以上の充電インパクト、充電ドリルドライバーを選び、他のモデルなどと電池の互換性を考えるといいでしょう
仕上がり優先の多段クラッチ VS ハンマー機能
Q – 1 充電ドライバーとインパクトドライバーの最も大きな違いは何ですか?
A – 1 充電ドライバーは、2~3段階の切り替えで、回転数を調整できる機種や、多数のトルク調整クラッチ(段階的な締め付け強度を選べる仕組み)を備えたモデルがあります。
クラッチを調整することで、ネジを任意の力で締め込むことができ、設定したトルク以上になるとクラッチが滑って(ガガガッ)と音が鳴り、モーターは動いていてもドライバーの先端チャックははそれ以上回転しません。
機種によって、回転数の段数やクラッチの段階数、トルクの設定幅などに違いがあるため、用途や作業内容に応じて最適なモデルを選ぶことが重要です。
充電式インパクトドライバーには、アシスト機能を備えたモデルもあり、ネジを締める力や硬い材料への加工能力を高めています。
通常のドライバーが回転運動だけでネジを締めるのに対し、インパクトドライバーは回転に加えて瞬間的な打撃(インパクト)を繰り返し加えることで、より強力に力を伝えます。
材料の硬さ、または穴の深さによって、トルクの配分や打撃力の調整を行う事で、作業がはかどることもあります。
インパクトドライバーの性能はメーカーや機種ごとに異なり、特に回転数、打撃力、打撃回転数などや、アシスト機能の種類や強さにも違いがあるため、用途に応じて最適なモデルを選ぶことが重要です。
Q – 2 家具の組立では充電ドライバーと充電インパクトドライバーのどちらを選ぶべきですか?
A – 2 一般的な家具の組立は薄板や合板の材料で作られており、組み立ての時に、ネジを規定の強さ以上に締め込むと、ネジが板にめり込み、バリが出たり、最悪の場合は木材に埋め込まれたナットが規定のトルクに負け、ナットが空回りしたり、ナットが板から抜け出てきたりします。
ドリルドライバーの調整クラッチの締め付け強さを調整して、締付けトルクを一定にする事で、統一さてた締め込みが出来て、安全で仕上がりも安定します。
充電インパクトドライバーにトルクと速度調整機能が付いた物もありますが、インパクトドライバーは一定のトルクで回転を止める事が出来ないので、締めこむ時のネジの強弱には、作業者の慣れと注意が必用です。
Q – 3 石膏ボードへのビス留めで失敗する事が多いと聞きますが、どの様な工具がいいのですか?
A – 3 石膏ボードは、表面の紙がビスを締めすぎて、破れると(ビスがボードの面よりも深く入りすぎる)保持力が落ちるため、ビットにアタッチメント(ボードはり専用のストッパー)をビットに装着し、ネジを締めると締め込み深さが一定になり、プロの様な仕上がりになります。
充電インパクトドライバーまたは、多段クラッチを備えた充電ドライバーのどちらの工具でもボードを貼れます。
ボード張り専用の細目ビスを使い、ボードに対してドライバーを直角にしてビスを締める事をお勧めします。
Q – 4 屋外の構造材に長ビスを打つなら充電インパクト一択ですか?
A – 4 サイディングなどの硬い素材に物を固定する場合は、下地の柱の有無を考慮する必要があります。
効率を重視するなら、打撃機構を備えたインパクトドライバーが適しています。
ただし、あらかじめ下穴を開けて短めのビスを使うのであれば、充電式ドリルドライバーでも十分対応できます。
ビスの頭を傷めないよう注意しながら作業するなら、充電式インパクトドライバーで締める方が安全で確実です。
Q – 5 一台の電動工具で、どちらの役割も代用できますか。
A – 5 近年、充電式インパクトドライバーにはアシスト機能を搭載したモデルが増え、より繊細な作業も可能になりましたが、充電ドリルのような多段階の物理的トルククラッチによる(空転機能)は搭載されていません。
家具や電気器具などのネジ締めの仕上げでは、多段階トルククラッチで締め付けトルクを均一に調整できると、安全に作業を終えます。
多段トルクの調整を行っていない充電ドライバーを使って、固着したネジや長いビスの脱着を行うと、ビットとネジの頭が滑りやすくなり、ネジ頭の損傷リスクが高まります。
こうした作業では、充電インパクトドライバーと充電ドライバーの二機種の使い分け、二台導入も一つの選択肢です。
経験や慣れによっても作業の手順は変わってきますが、複数のドライバーを使い分けることで、高品質と安全性をバランスよく高められます。
Q – 6 ねじ頭がなめる原因は工具の選択ミスですか。 (カムアウト)
A – 6 ネジ頭がなめるのは、適合しないビット形状やビット、ネジ頭の摩耗、ネジ頭の汚れなどがあげられます。
ネジ頭とビットに摩耗が無く、互いのかみ合いが綺麗に合っている場合は、充電インパクトドライバー本体をネジの方に抑え込むる力が弱く、インパクトドライバーのトルクに負けて、ビットがネジ頭から浮き上る事例が多々ありますが、インパクトの内部ハンマーが高回転で高トルクの場合は、ハンマーが前後に動くために、カムアウトしやすく成る事もあります。
充電インパクトドライバーの程よいトルク調整を行なっていれば、回転スピードとトルクが間欠する時間が長くなります。 (百分の数秒程の違いです)
充電ドライバーのトルク調整ダイアルをドリルにしていると、クラッチが効かないので、スイッチを握っている間は、回転トルクがビットに過剰にかかり、ビットがネジ頭から浮き上がり連続してビットが回転する為に、ネジ頭のダメージが大きいです。
数多くの職人は、充電インパクトドライバーと回転アシスト機構を選択し、カムアウトに細心の注意をして、作業をしています。
Q – 7 騒音や振動の観点で屋内作業に適した充電インパクトドライバーはあるのですか?
A – 7 通常の充電インパクトドライバーは打撃音が大きく振動が建物の骨格に伝わるため、集合住宅や夜間工事で充電インパクトの使用は、不向きになりがちです。
日中でも集合住宅では、充電インパクトのハンマーの振動でクレームが来ることが多々あり、熟練した作業員は、油圧の充電インパクトドライバーを使用し、事前に住人に告知する事で、住人からの苦情が殆ど出ません。
通常の充電インパクトドライバーと油圧充電インパクトドライバーでは、油圧インパクトの方がパワー劣りしますが、とても静かです。
Q – 8 私は、殆どDIY作業をしたことが無いのですが、欲しい工具が高いので、購入するべきか迷っています。
A – 8 全ての工具に言える事ですが、値段と工具の品質や使いやすさは、比例していると思います。
工具は、使う用途に当てはまるものが良いのですが、全ての作業を1台の工具でカバーできる物は存在しません。なので、工具に趣味、趣向を取り入れても悪い事ではありません。
その方々が持っている価値観で、高価な製品を購入し、楽しくDIY作業を行い、作業回数が増えるのも良いでしょうが、その逆の考え方もあります。
DIYが好きでも、工具には最低限の出費にとどめ、その分をインテリアや雑貨に回す人もいます。結局のところ、何にお金をかけるかは人それぞれです。

簡単なねじ緩め締めは、写真の電動ドライバーを使用しています。
失敗しない選び方、トルク、回転数、クラッチの見方
インパクトドライバーは最大トルクだけでなく、打撃数やアシストモードの有無が実作業の扱いやすさを左右します。充電ドライバーは、低速域の粘りと多段クラッチの使用で、過剰な締め付け防止になるので、カタログ値と同時に制御機能の質にも目を向けましょう。
制御機能が作業の品質を決める
Q – 1 充電工具のトルクの数値は高いほど良いのですか。
A – 1 トルクの余裕は、速度と品質に直結しますが、高ければ常に有利というわけではなく、柔らかい材料や細径ビスでは、過剰に強いトルクが、ねじ破損やスクリューの座面が材料に食い込み(座屈)ます。
充電インパクトで想定する最大負荷に対して一段上の余裕を持ちつつトルクと回転、打撃アシスト機能のある充電インパクトドライバー、ドリルドライバーであれば多段クラッチと数段式の回転数の調整や低速域のモーターの強さと等を考慮すると良いです。
Q – 2 ドリルドライバーの回転数は何を基準に決めればよいですか。
A – 2 木工の小径穴あけや、細ビスは中高速での回転数が扱いやすく、金属の大きな穴あけは中低速高トルクが有効で、細長穴の作業は中高速で穴を開けると楽に作業が出来ます。
回転数の領域は800rpm~3000rpm位のモデルを選び、用途に応じて速度域を使い分けるのが合理的です。
機種にもよりますが回転数の調整は、3段式で低、中、高速の切り替えで、スイッチON,OFFのトリガースイッチの握り具合でも回転数の調整が出来ます。
Q – 3 ドリルドライバーのクラッチの段数は多いほど有利でしょうか。
A – 3 段数の多さ自体は、微調整の自由度に直結します。
例えば、10本のネジを締める作業をしていて、クラッチの強弱の番号が10段階目で、ネジを締めていたのですが、5本目のネジが最後まで締まらずに、クラッチを11段階に調整しスイッチを握るとネジが締まらず、12段階に変更し再度占めると締まらず、13段階目でやっとネジが締まり、その次の6本目のネジは、13段階目のままネジを締めると、ネジが締まりすぎたので、7本目のネジは、10段階目でネジを締めると難なく締まったというような事がたまに起こります。
多段クラッチの調整後に、勢いよくネジを締めている最中に、材料に硬さにバラツキが有り、ネジ締めの途中に小さな負荷が掛かっても、回転数に勢いが有るので、ネジが締まってしまうのです。
逆にネジ締めの最中に何かの理由で作業をやめ、再度締め込む場合に設定したトルクよりも強く設定しないと締まらない事が稀に有ります。
クラッチの段数が多い方が各クラッチの調整の幅が小さいので、締め付けトルクの微細な調整が行えます。
Q – 4 充電インパクトドライバーを買う時に何を見て購入したら良いですか。
A – 4 バッテリーの容量は、1.5Ahよりも5.0Ahの方が容量が大きい為、1回の充電で数多くの作業が出来ます。(バッテリー容量が大きくなると重量も重くなります)
インパクトドライバーを購入する時に参考にする項目は、インパクトの全長と最大トルク、回転数とアシストモード、すでに持っている電動工具の電池の互換性の順番で工具を選ぶと良いです。
インパクトの全長とは、ビットを取り付ける所から、モーターハウジングの終わりまでの長さが短い方が狭所作業が出来ます。(下記に写真があります)
あとは、最大トルクの数値と回転数、打撃数とアシストモードの段数が2段階又は3段階で、他のアシストモード(テックスビスモード)が有るのか、充電器の種類などを考慮して充電インパクトを選びます。
工具は、趣味趣向性が大きいので好きなメーカーでカッコよさを、優先しても楽しいでしょうが、忘れてならないのは、購入金額ですね。
Q – 5 重量やグリップ形状はどの程度重視すべきですか。
A – 5 上向き作業や、連続施工での数百グラムの差が疲労に直結し、握り易さやトリガースイッチの抵抗も疲れに影響するため、スペックの数字だけでなく実機を握り、バランスと保持感を確認すると良いです。
実機の握り具合が確認できない場合は、レビューや評価も参考にしてみるとよいです。
後は、慣れです。慣れれば少々重い工具でも気にならなくなります。
Q – 6 初めての一台で失敗を避ける優先順位を教えてください。
A – 6 使用頻度と作業内容を考えて、工具を選ぶべきです。
1年に1回しか使わないのに、高価な工具を揃える必要はないと思います。
とても安価な工具を選び、使ってみると使い物にならないような事が起こると、出費が増えるので、レビューなどを参考にして工具を選ぶと良いでしょう。
Q – 7 有名メーカーの充電ドライバー、インパクトドライバーのメリットは?
A – 7 マキタ、HiKOKI(旧日立工機)、パナソニック、ボッシュ、Dewalt、HILTI、Milwaukee、リョービ、などの有名メーカーは、品質の安定性、豊富なラインナップ、充実したアフターサービス、そして共通したバッテリーで他の電動工具も使用できるので、初期投資は高めですが、長期的に見れば安心です。
バッテリーも昔と比べると寿命がかなり延びていますので、メーカー物を選ぶと安心です。

手前のインパクトは3段階のアシストとLEDライトの明るさが調整できます。手前のインパクトは短いですね。

この前買ったインパクトドライバーを使って、犬猫カフェの看板作りを手伝っているんだけど、ステンレスのテックスビスを、厚さ2.3mmのステンレス板に締め込んでいるんだけど、充電してもバッテリーがすぐ減ってしまい、なかなか終わらないよ~。
手首が凄く痛くて、どうしたらいいの?
こんなに大変だと思わなかったよ‼

ステンレスの板には小さな下穴が開いているから、そんなに大変じゃ無いでしょう?
下穴に切削油を少し塗り、作業終了後に綺麗に脱脂すれば楽に作業できるよ。
テックスを折らないように、アシスト機能を使い、締め付けトルクに気を付けて作業するんだよ‼

鉄ちゃんのインパクトドライバーは、アシスト機能が無いし、バッテリーが熱々だから、ちょこおの充電インパクトドライバーと急速充電器を、また、また無断で借りて来ちゃった。へ へ へ。

オロロ、ちょこおのDewaltのインパクトドライバーは短いの~、鉄ちゃんのインパクトドライバーより、音が軽やかで、ねじ込み時間も短いの~
何故じゃ~? Dewaltの方が小さいくせして、ん~ 両方ともブラシレスモーターじゃしの~?
わしゃ知らんが、鉄ちゃん楽か~?

うん、仙人さま、僕の充電インパクトドライバーと全然、イャまったく違うよ。
僕のインパクトドライバーは、21Vの2Ahで、ちょこおのDewaltは20Vの5.0Ahでアシスト機能もあるし、アシスト機能を低速に調整しても、僕のインパクトドライバーよりも5倍以上楽で、テックスのビスがステンレス板に吸い込まれるような感覚でネジが締まり、バッテリーも長持ちで、充電時間も速いし、何もかも違うんだよね‼
僕のインパクトドライバーよりも3倍位高いけど、お値段以上の違いがあり、とても楽でいいよね‼
僕のお気に入りのAnexの龍靭ビットって、こんなに良かったんだね。
何故、同じビットで、こんなに違うのかな?
あ、僕がテクってきたのかな‼

ちょこお、アルバイトも終わったし、お腹すいたから、素うどん食べに行こうよ~
奢ってあげるよ。

また、僕の工具を無断で使ったでしょう?
あー誰のおかげで早く終わったのかな~ あー、素うどんは、お昼食べたばかりだから、ガーリックとショウガ味のから揚げが食べたいな~

このDewaltは3段階のスピードが変えられ、21段階のクラッチと振動ドリル付です
スペック読み解き【トルク、回転数、電圧、容量の基礎】
電圧はおおむねパワーと直結し、容量(Ah)は作業可能本数(タフさ)と直結しますが、重量増による疲労も増えます。2~3本以上のバッテリー運用のほうが総合的な効率で勝る場面が多くなります。
トルクの見方、ピーク値と実用域の違い
Q – 1 最大トルクの数値が高いほど良いと考えてよいですか?
A – 1 最大トルクは短時間のピーク性能であり、体感の作業性は中速域の粘りや制御性に大きく依存するため、数値だけでの優劣判断は危険で、慣れや、人それぞれ嗜好性の違いにより好みが違ってきます。
打撃の特性やアシストの有無、握り具合、使い心地、バッテリーの持ち、ビットの保持精度等を合わせると、実作業の満足度が高まります。
Q – 2 電圧と容量はどのように選べばバランスが良いですか?
A – 2 電圧とモーター出力は直結、バッテリー容量は使用時間と直結するため、軽作業のDIYが中心なら、軽量で低中電圧+中容量のバッテリーを数個運用し、現場寄りなら18V以上+5Ah級のバッテリーを数個+急速充電器と言う様な構成が実務的です。
Q – 3 回転数の高いモデルは作業が速くなりますか?
A – 3 回転数の速さは、作業は早くなりますが、カムアウトやネジ頭の損傷リスクも増えるため、アシストモード、多段トルクを多用し、作業に応じて、低速、中速、高速制御を選び、摩耗のないビットを選択する事で素早い作業が出来るでしょう。
特に化粧面や小径ネジの作業は、高回転頼みより、低中速度域の作業を行い、安全で失敗のない作業を重視しましょう。
Q – 4 12Vクラスと18Vクラスの実用使いの差はどこに出ますか
A – 4 12Vは軽量、取り回しが優位で室内や小径ネジの作業に向き、18Vは厚物、長尺、本数の多い現場で威力を発揮します。
一般的に、12Vと18Vでは、18Vの方が余裕がありますが、メーカーの趣旨で、モーターやギアの構成によっても12Vと18Vの差が開かない事が有ります。
Q – 5 容量違いのバッテリーを混在運用すると、何かメリットがありますか?
A – 5 小さな容量のバッテリーは、本体の重量バランスと重心が変わり、狭所や上向き作業での保持感が変化します。
重量配分が変わると、使い心地も変わりますが、重い時の重量を手の記憶と一致させることにより、精度が安定します。
容量の小さなバッテリーは、軽作業や狭所専用に使用するとストレスが減ります。
Q – 6 アシスト機能は「締付能力」締め付けの選定にどう役立ちますか?
A – 6 木工作業の場合にスクリューの締付トルクは、スクリューの径と長さ、材質の違いで選びます。
トルク選定で迷った時は、まずは低いトルクを選び作業をし、必要に応じてトルクを少しずつ上げて行くと良いでしょう。
安全に作業するには、保護手袋や保護メガネを付け、安定した場所での作業を行ってください。

マキタの14.4Vは、すでに20年以上前に買った、現役インパクトドライバーです。
工具を長く愛用するために行う、充電ドライバー、インパクトドライバーのトラブルシューティング
ビットの先端の破損やネジ頭の潰れを防ぐ!正しい使い方と対策、作業中にビットが破損したり、ネジ頭が潰れてしまったりすることは、作業者にとって避けたいトラブルの一つです。これらのトラブルは、工具の正しい使い方や適切なビット選びを怠ることで問題が発生しやすくなります。
本セクションでは、ビットの破損やネジ頭の潰れを防ぐための正しい使い方、そして万が一発生してしまった場合の対処法を詳しく解説します。
ネジ頭を潰さないためのトルク調整
Q – 1 ネジ頭が潰れてしまった場合、どうすれば良いですか?
A – 1 潰れたネジ頭には、ネジ外し専用のプライヤーを使用すると取り外せる場合があります。
完全に潰れてしまった場合は、ドリルでネジ頭を破壊して取り外す方法もありますが、専門知識が必要です。
作業前の確認は、摩耗していない綺麗なビットを選び、ネジ頭にゴミや汚れが無い事を確認しましょう。
もし、ネジ頭に汚れやゴミが有る場合は、ワイヤーブラシなどで汚れを掃除しビットがネジ頭に綺麗に合うのかを確認し、問題が無ければ、ネジを締め緩めしましょう。
ビットの予備や、ロングビット、複数のビットのセット品などを保有すると何かあった時の代替策になるでしょう。
同じメーカの違う種類のビットでも、使い心地が変わる為に、お金はかかりますが、あなたに合ったビットを探し出すと良いでしょう。
Q – 2 ビットの先端が折れてしまった場合、どうすれば良いですか?
A – 2 ビットが折れる原因は、無理な力がかかった、ビットの選定ミス、またはビットの劣化などが考えられます。
折れたビットは交換するしかありません。
折れて残ったビットがチャックにかみ込み取り出せない場合は、ビット本体を横からハンマーなどで軽くコズいてやれば、大抵無理せずに外れます。
数回軽く叩いても取れない場合は、ペンチなどを使用してビットを取り外し、もし、何を行ってもビットが外れない場合は、メーカーに相談すると良いでしょう。
折れたビットが取れないからと言って、パワープレーでビットを取り除く行為は厳禁です
Q – 3 バッテリーが充電できない場合、まず何をチェックすべきですか?
A – 3 まずは充電器がコンセントに正しく接続されているか、充電器のランプが点灯しているかを確認しましょう。
次に、バッテリーの予備が有る場合は、バッテリーを1個ずつ充電器にセットし、良いバッテリーと不良と思われるバッテリーを比べてみましょう。
しっかりとバッテリーが充電器にセットされているかを確認し、バッテリーや充電器の端子に汚れや焼けの有無をチェックしましょう。
充電器のランプ全てが通常の通りの点灯で、充電時間も通常通りの時間で充電が終わり、満充電のバッテリーが短時間の作業で切れる場合は、バッテリーセルなどに問題が有る場合が多く、製造年月日を確認し、製造年月日が古いバッテリーは、買い直しが必要になるでしょう。
保証期間内であれば、メーカに連絡を入れてみましょう。
Q – 4 モーターの回転が不安定になったり、止まったりする場合の原因は何ですか?
A – 4 バッテリーの残量不足、過負荷によるモーターの保護機能の作動、内部のカーボンブラシの摩耗、またはモーター自体の故障が考えられます。
まずはバッテリーをフル充電し、無理な負荷をかけずに試し運転を行ってみましょう。
バッテリーが複数ある場合は、バッテリーを他のものと交換し動作確認をしましょう。
工具がブラシモーターで改善しない時は、ブラシを抜く前に右側の前側、左側の前側など、ブラシの入っている位置や向きを確認しマーキングをし、ブラシを抜き摩耗度を確認しましょう。
両側のブラシが摩耗していなければ、ブラシの穴からエアーを吹きかけブラシのカスを吹き飛ばし、元々ブラシが入っていた位置と向きに注意し、ブラシを元の通りに戻しましょう。
それでも改善しない場合は修理が必要になるでしょう。
ブラシの摩耗度合いにもよりますが、ブラシの交換が必要な場合は、メーカに依頼しましょう。
Q – 5 電動工具から異音や異臭がする場合、使用を続けても大丈夫ですか?
A – 5 異音や異臭は、モーターの異常、ギアの摩耗やベアリングの摩耗、内部のショートなど、重大な故障の前兆である可能性が高いです。
すぐに使用を中止し、バッテリーを外しましょう。
無理に使い続けると、さらなる故障や発火の危険性もあります。
メーカーや専門業者に点検を依頼してください。
Q – 6 工具の寿命を延ばすために、定期的なメンテナンスは必要ですか?
A – 6 はい、定期的なメンテナンスは工具の寿命を延ばす上で非常に重要です。
使用後の清掃、バッテリーの適切な管理と充電(スマートプラグで自動充電)、ビット取り付け可動部の微注油、カーボンブラシの点検などを定期的に行うことで、工具の性能を維持し、長く安全に使い続けることができます。

手入れに気を配っているので10年以上バッテリーが劣化していません。
締めくくり
安全かつ効率的な作業を実現するためには、工具の特性を理解し、正しく扱うことが何よりも重要です。
充電ドライバーと充電インパクトドライバーは、そのパワフルさゆえに、使い方を誤ると危険を伴うこともあります。
しかし適切な選び方、正しい使用方法、そして定期的なメンテナンスを心がけることで、これらのリスクは大幅に軽減されます。
本記事が、あなたが安全に、そして安心して電動工具を使いこなすための羅針盤となることを願っています。
知識という名の武器を手に、あなたのDIYの夢を現実のものにしましょう。
バッテリーの保管状態は、
等に気を付けています。
(記事の一番下に写真を添付しています)