薪ストーブの温度計は、ストーブの温度を測る物で、そこまで重要じゃないと思う方必見です。
ストーブ本体の温度計は、薪ストーブと煙突の過剰燃焼を防ぐ役割もあり、大変重要なものとなります。
鋳物のストーブで過剰燃焼が起きると、ストーブの重大な損傷に繋がることもあります。
鋼板製の薪ストーブでも過剰燃焼で薪ストーブの寿命が短くなります。
ソープストーンの薪ストーブも過剰温度で割れや、変色の原因にもつながるので注意が必要です。
ハニカムの付いた薪ストーブの過剰燃焼だとハニカム(セラミック、特殊金属)の損傷や寿命が短くなります。
最悪の場合は、煙突火災や、さらに状況が悪化すると、家の火災にもつながるので温度計は大変重要な製品です。
あなたの薪ストーブ幸せですか? 赤くなって怒ってませんよね?
ちょこおは、大切な相棒を気遣ってますよ‼(幸せを倍返ししてくれてます)
薪ストーブの温度計はどのような種類で何処に取り付けるの?
薪ストーブの温度計測は、薪ストーブ本体の温度計 x1と、煙突の温度計x2の合計3箇所に取っけています。
薪ストーブ本体の温度計は燃焼室からハニカムの後の位置から、煙突の排気口までの間で、ここには、燃焼室からハニカムを通過しない排気ダンパーの排気口もあります。
この薪ストーブの天板には温度計の穴が初めから開いており、付属のアナログ温度計が付属しています。(下記に写真があります)
付属のアナログ温度計の表示は薪ストーブの温度が上がり(Active)排気ダンパーを閉じる(1/4)Active表示、(1/2)中間域の温度、(3/4)高温域の温度、(3/4以上)高温注意の4つのゾーンになってます。(バイメタル式温度計、別の記事に解説してます)
付属のアナログ温度計のプローブの寸法は直径6㎜で長さが50㎜、表示部 直径52.4㎜です。
ストーブのアナログ温度計の表示針が1/2~3/4の間で、空気吸入ダンパーの調整をして、安定運転を目指します。(天候や風の強い日は負圧の関係で薪ストーブの温度調整が難しいです)
燃焼安定後、何か用事ごとをして数十分後に、薪ストーブのアナログ温度計見ると針が超高温域を指しており、煙突の温度も注意のイエローゾーンの高温域手前で、焼ける匂いが部屋中に充満しており、急いでエアーダンパーを絞るといったことが何度かあり、別売で任意の温度設定で、警報が出る温度計を探しましたが、高温域のMax温度が300度位の温度計しか売ってませんでした。
※後日に外気導入の電気式吸気ダンパーと負圧の関係の記事にも触れたいと思っております。
アナログ温度計の温度を放射温度計の数値に変換する
放射温度計と正確な薪ストーブの温度を比べる – 薪ストーブの熾火を使用し100℃くらいの温度で安定運転をし、薪ストーブの天板温度を正確に測れるデジタル温度計(料理用温度計など)と放射温度計の温度のズレを計測し、放射温度計の測定モードを変え、正確な温度を計測できるように、放射温度計の設定を何度も変えました。
アナログ温度計で温度表示時がない場合- 放射温度計などを使用してアナログ温度計の温度と、放射温度計の数値を結びつける。
調理用のデジタル温度計を天板に置きましたが、300度を超えてから温度表示がエラーになり高温域の温度が計るれませんでした。
薪ストーブの温度計の温度を理解する – 付属のアナログ温度計の温度とストーブの推奨温度、高温注意付近の温度を理解し、温度域の記録を作りました。
ブレーズキング、プリンセスはご機嫌ナナメ?
会社に転がっているオムロンのデジタル温度計にKタイプの熱電対を配線し、ブザーを取り付け、設定温度になるとブザーが鳴るものを作り、薪ストーブに設置しましたが、平和に過ごすこと数日、夜中にアラームが鳴り、うちの息子と娘が大合唱で吠え、その後も小さな物音に敏感な娘が吠え、つられて息子も吠えるので、再度寝ることは出来ませんでした。
ブザーも小さなものから、さらに小さな音量のブザーに交換したのですが、夜中にブザーが鳴り、
またまた大合唱、さすがに寝不足続きでDIY温度計の使用を断念しました。
価格は高いですが、Thermoworksのデーターローガーに巡り合い購入し、4年経ちました。
我が家は、朝5時半に薪をくべ、夕方の6時から7時の間に2回目の薪をくべ、24時間で合計2回目の薪
をくべ薪ストーブを使用しています。
薪ストーブの推奨温度は?
ストーブの種類によっても違いますが、我が家のプリンセスの危険温度は、付属のアナログ温度計のレッドゾーン手前の550度です。
Wi-Fiデジタル温度計の高温アラーム温度を520度に設定しています。
私はConderの特殊金属のハニカムを使用していますので、温度管理が必須です。
薪ストーブを使用する際、理想的な燃焼安定温度は、機種によって様々ですが、私のプリンセスは
約490℃付近の温度です。
この温度を維持することで、効率よく燃焼が進み、快適な暖房効果を得られるだけでなく、煙突への煤の蓄積を防ぐことができます。
また、この時の煙突内部の温度は約150~180℃程でした。
この薪ストーブは燃焼した熱をストーブの中にため込み、煙突から排気する熱温度を抑え、エネルギー効率に貢献する構造なのです。
プリンセスの空気吸入ダンパーのことを詳しく書いている記事はこちらです↓
温度データーローガーて何?
温度データーローガーは、任意で設定した温度計測の間隔(サンプルレート)で温度計測を記録し、任意の設定時間(1時間)ごとにデーターをスマホ、Cloudに送るように設定してます。
送られてきたデーターは、温度、アラームの発生時間と回避された時間、設定を変えた日時、計測温度をグラフなどにしてCloudに記録してあるので、薪ストーブの温度の変化がいつでも確認できます。
温度計の最低、最高温度を任意設定すると、薪ストーブが設定した温度に達すると、Wi-Fi経由でスマホにアラームが送信されます。
PCからTermoworks Cloudにアクセスし、スマホからも温度の変化を確認でき、設定変更もできます。
月/年払いのサブスクリプションで、さらに細かくデーターのWi-Fi送信間隔、温度計測の間隔、アプリ同時接続ユーザー数の変更ができます。
私は、現在サブスク払ってません。
単三アルカリ電池2本使用で1.5年程使えます。
(データーの読み取り、送信間隔の回数で電池の消費が変わります)
どこで売っているの?、どこで買うの? 機能は?
Thermoworksの温度計はどこで買えますか? – ウェーブストアーから買えます。
使用温度(本体)- 0~50度
計測温度 – マイナス100~1,372度 (Kタイプ x 2)
温度表示 – 華氏(F) 摂氏(℃)
メモリー – 18,000 または 2 x 9,000の読み取り
サンプルレート – 6秒~330分
Wi-Fi – 802.11b/g/n(2.4Ghz)
バッテリー – 単三x2 (約12ケ月)
寸法 – 29 x 72.5 x 96mm(厚み、幅、高さ)165g
Kタイプ熱電対温度プローブはアマゾンで購入しています。
下記、ウェーブサイトを見るときは日本語に翻訳(↓)しながら見ています。
温度計の設定は簡単ですか?
どのようにして温度データーを受信するの? – 温度計の設置場所にWi-Fi設備があり、温度計をWi-Fiに接続する必要があります。
アプリはどこでダウンロードしますか? – アプリストアーに行きThermoworksと入れればアプリを検索でき、ダウンロードできます。(現在、アンドロイド、アップルのスマホで使用しています)
設定時間はどのくらいですか? – 慣れもありますが、ちょこおはアプリのインストールから接続終了まで、8分程で完了しました。
日本語表示ですか? – スマホのアプリ表示は、英語ですが、英語の不得意な私でも理解できてます。
PCのClowd Worksは日本語表示にしてます。
(薪ストーブや煙突の損傷、近所の方に及ぼす煙の迷惑を考えると英語表示でも気になりません。)
アプリの設定は簡単ですか?
Appの設定は難しいですか? – 下記に設定手順を書き記します。
スマホにダウンロードしたアプリを立ち上げます。
1 .
1. ダウンロードしたAppを立ち上げ、写真上部右側の+Deviceを押す。
2.3.
2. ① – ThermaData Wi-Fiのアイコンを選ぶ。
3. ② – 温度計のStartを押す。 ③ – スマホのNextを押す。
4.
4. 上記のスマホのアナウンスが表示されたら、温度計のStartとMax Minを同時長押しする。
スマホのNextを押す。
5.6.7.
5. ① – スマホ表示画面を設定 ⚙(歯車)マーク設定から、インターネット接続 → Wi-Fiの設定の
複数の一覧の中からThermaDataを選ぶ
6. ② – 画面の上に接続の帯アナウンス(←重要)が出るので、帯アナウンスを指で押し、上記②の
大きなアナウンスが表示されたらはいを押す
7. ③ – Wi-Fiの設定が成功しましたので、Nextを選ぶ (Successfully – 成功)
温度計のStartを押し、スマホの表示が変わるまで待つ(温度計の温度とスマホの表示がリンクします)
8.9
8. 左側の写真は温度センサーを1個しか接続していないので温度表示が1個です。
2個の温度センサーを接続すれば、温度表示が2個出ます。
9. 右側の写真は、温度計が2機種表示されています。
上記の画像はThermoWorks CloudをPCから立ち上げて温度変化をグラフ表示したものです。
グラフ表示も1か月、1週間、一日、一時間単位で表示できます。
スマホでも同様のグラフ表示ができます。(赤 – 薪ストーブ、黄色 – 室温)
同じくPCとスマホで温度計の最高温度、最低温度、華氏、摂氏表示、サンプルレート(温度の計 測間隔)、温度計からスマホにデーター送信時間の間隔、温度計に名前を付けるなどの調整ができ
ます。
データーの送信時間の間隔に関係なく、設定された最高、最低温度に達するとアラームがスマホ
に送信されます。
締めくくり
ThermoWorksの温度計を購入して早4年がたち、快適なストーブライフを過ごしています。
確かに温度計の値段にしては高価なのですが、何か不意の事故につながることが起きると思えば、
温度計の価格は決して無駄ではなく、安心して薪ストーブを使用できる環境や、何か近所の方と煙の件でクレームがあった場合にも、温度データーを確認する事で、何か対策できる要素になるのではないかと思い、この温度計を設置しました。
今ではこの温度計を使用しないで薪ストーブを使うことは考えられません。
この温度計を使用して初めて燃焼中の薪ストーブの燃焼安定温度が、上がり下がりを繰り返していることに気が付きました。
薪ストーブの使用年数が少しでも長くなればうれしいことです。
この記事があなたにとって有益な情報になれば幸いです。
ちょこおは、ストーブの運転状態を正確に把握するために、燃焼室の温度と室温は、データロガー付き温度計で計測し、煙突は、アナログ温度計2個を使用し温度を測定しています。
具体的には、1個目の温度計は煙突に穴を開けてプローブを差し込み、煙突内部の温度を測定し、2個目のアナログ温度計は磁石式の温度計を設置しています。
煙突火災と煙の臭いが気になるので、2つの異なる手法で煙突の温度を測定し、これにより燃焼効率や安全性を正確に確認できる環境を整えています。
薪ストーブの理想の燃焼に欠かせないのは、外気の空気吸入も重要事項です。