PCのデータ保存、どうしてる?
外付けHDD?USBメモリ? いえいえ、時代はCloudストレージとNASです!
クラウドなら場所を選ばずアクセス可能、NASなら大容量データを高速で扱えます。
それぞれの特徴を理解して、賢く使い分けましょう!
この記事では、CloudストレージとNASシステムの基本から、選び方のポイント、具体的な活用事例までご紹介します。
NASって結局何? 外付HDDやUSBストレージと何が違うの?
NAS、HDD、クラウドストレージはどれもデータを保存するために使われますが、それぞれ特徴が異なります。
ストレージにはどんな種類があるの?どこで買えるの?
- NASとは? – 【Network Attached Storage】は、ネットワークに接続されたハードディスクドライブ(HDD、SSD)を搭載したストレージデバイスです。家庭やオフィスなどのローカルネットワークに接続し、複数のデバイスからデータにアクセスすることができます。
- 外付HDDとは? – 【Hard Disk Drive】は、データを磁気的に記録する記憶装置です。パソコンや外付けハードディスクなどに使用されます。
- USBフラッシュドライブ? – 小型で持ち運びに便利なフラッシュメモリーを使用したストレージデバイス(USBメモリなど)
- USBソリッドステートドライブ (SSD) – HDDよりも高速で、衝撃に強いフラッシュメモリを使用したストレージデバイス
- クラウドストレージとは? – インターネット上のサーバーにデータを保存するサービスです。Dropbox、Google Drive、OneDriveなどが代表的なサービスです。
- どこで買えるの – ビックカメラ、ヨドバシカメラ、家電量販店、Amazon,楽天市場、Yahooショッピング、などでのお店で購入できます。
それぞれのメリット・デメリット
- NAS
メリット – 大容量、高速アクセス、セキュリティが高い、複数人で共有しやすい
デメリット – 初期費用が高い、設置スペースが必要、運用管理が必要 - 外付HDD
メリット – 安価、大容量
デメリット – PCからUSBを抜くときにデーターの破損の可能性、持ち運びが必要、PCと抜き差しが必要、データ共有が面倒 - USBフラッシュドライブ
メリット – 安価、軽量、データの保存や転送が手軽にできる
USBストレージからOSを起動することができます
デメリット – 転送速度が遅い、PCからUSBを抜くときにデーターの破損の可能性、PCと抜き差しが必要、大容量のドライブが少ない - USBソリッドステートドライブ
メリット – 大容量、高速アクセス、価格もお手頃
デメリット – PCからUSBを抜くときにデーターの破損の可能性、持ち運びが必要、PCと抜き差しが必要、データ共有が面倒、 故障のリスク - クラウドストレージ
メリット – どこからでもアクセス可能、初期費用が安い、データ共有が簡単
デメリット – 容量制限がある場合がある、月額料金が発生する場合がある、セキュリティリスク
どれを選べばいい?
用途に合わせて最適なものを選びましょう。
- NAS – 大容量のデータを保存し、頻繁にデーターの出し入れをしたい方、複数人、複数台のPCでデーター共有したい場合はNAS。
- HDD – 限定的に大容量のパソコンのデータをバックアップしたい場合はHDD。
- USBフラッシュドライブ – 小容量のデーターを保存したり移動先にデーターを持ち出す方。
- USBソリッドステートドライブ – 忙しく、大小の容量データー等を頻繁に外出先などに持ち出す方。
- クラウドストレージ – 家、職場、外出先など、どこからでもデータにアクセスしたい場合はクラウドストレージ(ストレージ容量により、月々のお支払いが必要ななるようです)
接続方法の違い
- 機器の接続方法
NAS – ネットワーク経由
HDD – 直接接続 、ネットワーク接続可能な物もある(ルーターの機能にもよります)
USB – 直接接続
クラウドストレージ – ネットワーク経由 - データの保存場所
NAS – 自宅やオフィスのローカルネットワーク内
HDD – パソコンや外付けハードディスク
USB – 直接接続
クラウドストレージ – インターネット上のサーバー - 容量
NAS – 搭載するHDD、SSDの容量による
HDD – HDDの容量による
USB – フラッシュドライブや、ソリッドステートドライブの容量のよる
クラウドストレージ – サービスによって異なる - コスト
NAS – 初期費用は高めだが、ランニングコストは低い
HDD – 容量単価は安価
USBフラッシュドライブ – 安価
USBソリッドステートドライブ – ドライブ容量により価格が違う
クラウドストレージ – サービスによって異なる - セキュリティ
NAS – ファイアウォールなどで保護
HDD – 物理的な保護が必要
USB – 各個人に依存する
クラウドストレージ – サービス事業者によるセキュリティ対策 - データ共有
NAS – 複数人、複数台のPCで共有しやすい
外付HDD – 共有するには物理的に持ち運ぶ必要がある
USB – 共有するには物理的に持ち運ぶ必要がある
クラウドストレージ – 簡単に共有できる - バックアップ
NAS – RAIDなどの機能で冗長化可能
HDD – 別途バックアップが必要
USB – 別途バックアップが必要
クラウドストレージ – サービス事業者によるバックアップ
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NASの選び方マスター! 用途に合わせた最適な一台を見つけよう!
NASには、さまざまなメーカーから多種多様なモデルが販売されています。 どれを選べばいいのか迷ってしまう方のために、NAS選びのポイントを解説します。
NASを選ぶ際には、まず用途を明確に!
- 写真や動画の保存 – 共有:家族や友人と写真や動画を共有したい場合。
- データーの共有 – 会社で、データーや写真などの共有。
- 音楽ライブラリの構築 – 自宅で高音質な音楽を楽しみたい場合。
- 映画やドラマの視聴 – 大画面テレビで映画やドラマを楽しみたい場合。
- データのバックアップ – パソコンやスマホのデータをバックアップしたい場合。
- サーバー – NASをサーバーとして使用したい方
- リモートワーク – 外出先から会社のデータにリモートアクセスしたい場合。(セキュリティー対策必須)
NASを選ぶ際には、以下のポイントも考慮する
- 容量 – 保存したいデータ量に合わせて、適切な容量のHDDやSSDを選びましょう。
- RAID – データの冗長化を行うRAID機能の有無も重要です。RAIDとは、複数のハードディスクを組み合わせて、1つのディスクのように扱う技術です。RAIDを構成することで、1台のハードディスクが故障しても、データが失われることを防ぐことができます。
- 転送速度 – データの読み書き速度も重要です。特に、大容量のデータを扱う場合は、転送速度が速いNASを選びましょう。
- 機能 – NASには、ファイル共有、メディアサーバー、バックアップなど、様々な機能があります。必要な機能が搭載されているNASを選びましょう。
- 価格 – NASの価格は、容量や機能によって異なります。予算に合わせて、適切な価格のNASを選びましょう。
NASを選ぶ際には、これらのポイントを総合的に考慮して、最適なNASを選びましょう。
よく聞くRaidって何?
- RAID 0 (ストライピング) – データを複数のディスクに分散して書き込むことで、読み書き速度を向上させる。ただし、1台のディスクに障害が発生すると全てのデータが失われる。(爆速が好きな方)
例え – 1つの荷物を2台のトラックに分けて運ぶイメージ
メリット – 両方のトラックが同時に運ぶので、1台のトラックで運ぶより速く目的地に到着する(高速化)
デメリット – どちらかのトラックが故障すると、荷物が届かなくなる(耐障害性が低い) - RAID 1 (ミラーリング) – 同じデータを複数のディスクに書き込むことで、データの冗長性を確保する。1台のディスクに障害が発生しても、他のディスクからデータを読み出すことができる
例え – 同じ荷物を2台のトラックで運ぶイメージ
メリット – どちらかのトラックが故障しても、もう片方のトラックで荷物が届く(耐障害性が高い)
デメリット – 2台のトラックが必要なので、コストがかかる(容量効率が悪い) - RAID 5 – パリティ情報と呼ばれるエラー訂正用のデータを用いることで、1台のディスクに障害が発生してもデータの復旧が可能。RAID 0とRAID 1の両方の利点を兼ね備えている
例え – 荷物を2台のトラックに分けて運び、さらに「荷物のリスト」を別のトラックで運ぶイメージ
メリット – どちらかのトラックが故障しても、「荷物のリスト」があれば、残った荷物から元の荷物を復元できる(耐障害性と高速化のバランス)
デメリット – 「荷物のリスト」を保管するトラックが必要なので、RAID 0よりは少し遅くなる - RAID 6 – RAID 5の拡張版で、2台のディスクに障害が発生してもデータの復旧が可能
例え – 荷物を2台のトラックに分けて運び、さらに「荷物のリスト」を2枚、別のトラックで運ぶイメージ
メリット – 2台までのトラックが故障しても、荷物を復元できる(より高い耐障害性)。
デメリット – 「荷物のリスト」を2枚保管するトラックが必要なので、RAID 5よりさらに遅くなる - RAID 10 (RAID 1+0) – RAID 1とRAID 0を組み合わせた構成。RAID 0の高速性とRAID 1の冗長性を両立させる
例え – RAID 1で2つの荷物を作成し、それぞれをRAID 0で運ぶイメージ。
メリット – 高速で、かつ耐障害性も高い
デメリット – 多くのトラックが必要で、コストがかかる
RAIDは、用途に合わせて適切なレベルを選ぶことが重要です - RAID 01 (RAID 0+1) – RAID 0とRAID 1を組み合わせた構成。RAID 10と似ているが、データの配置方法が異なる
例え – まず、荷物を2台のトラックに分けて運び(RAID 0)、その組み合わせをもう1セット用意するイメージ
メリット – RAID 10と同じく、高速で、かつ耐障害性もある程度高い。
デメリット – RAID 10よりも故障に弱い。RAID 10では、片方のRAID 1の組で1台故障しても、もう片方の組が無事ならデータは維持されます。しかし、RAID 01では、1つのRAID 0の組で1台故障すると、その組のデータは全て失われ、もう1つの組のみで運用することになります
NASのベイ数(HDDやSSDの数)によりRAIDの組み合わせが変わってきますので、購入前によく調べてからNASを購入することをお勧めします。
おわりに
NAS市場には、Synology、QNAP、Buffalo、Teramasterなど、アイ・オー・データ、などの様々なメーカーが参入しています。メーカーによって、得意分野やアプリなどの特徴が異なります。
クラウドストレージNASシステムは、大容量データの保管、共有、バックアップなど、様々な用途に活用できる、まさに現代のデジタルライフに欠かせない存在です。
NAS選びの際には、容量や機能だけでなく、セキュリティ対策やメーカーサポートなども考慮することが重要です。
最新技術やトレンドをキャッチアップし、NASの可能性を最大限に引き出しましょう。
導入価格が高く躊躇しますが、大事なデーター保存と快適なPCライフを手に入れてください。
NASは、常に進化を続けています。