ガスケット ガスケットとは? ガスケットとパッキン違い【使い方徹底解説】

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設備や機械、車、バイク、身近な物では、水道の蛇口のトラブルなどは、必ずしも大きな部品の故障から起こるとは限りません。
実際には、ガスケットの劣化や不適切な使用が原因で、液漏れやオイル、水、お湯などの漏れが発生し、大きな損失につながることもあります。
ガスケットは小さくても重要な役割を担っており、(どれも同じに見える、少し違っても近いサイズであれば十分)と考えられがちなのも事実です。
この記事では、ガスケットの役割や種類、正しい使い方を一つずつ整理し、ガスケットとパッキンとの違いも明確に解説します。
難しい言葉を使わず、実例を意識しながら解説することで、誰でも理解できる内容に努めます。

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ガスケット

ガスケットとは?基本の役割と仕組み

ガスケットは、一言でいえば(動かない面同士のすき間を埋めるための薄いシール材)であり、主に配管フランジや機器のふた部分に使われる。 ボルト締めで一定の圧縮を与えることで、フランジ面の微細な凹凸をならし、流体やガスが外部に漏れないように密封するのが基本的な働きをします。 ガスケットには、紙やゴム、複合素材のような非金属タイプから、金属と軟質材を組み合わせた高性能タイプまであり、使用する場所や温度、圧力、流体などによって適合したガスケットがあります。

ガスケットは(静止部)のすき間を埋める部品

Q – 1 ガスケットは、どの様な場所の、どの様な部分で役割を果たしているのですか。
A – 1
身近な物で使用されているガスケットは、車のエンジン、蛇口や機器のふたの部分など、金属同士の接合面で、鉄と鉄の部品の間に挟み込まれて使われるシール材です。
金属面は一見平らに見えても微細な凹凸があり、そのままでは流体やガスが通り抜けるすき間が残ってしまいます。
そこでガスケットを挟み、ボルトで締め付けることで、ガスケットが圧縮されて凹凸を埋め、漏れの通り道をふさぐ役割を果たします。
つまりガスケットは、動かない接合部に対して(必要な面圧を与えて密封する)ための部品であり、配管装置安全運転を支える非常に重要な部品です。

シール材とは金属同士の接合面には目に見えない凹凸やすき間があり、そのままだと液体や気体がそこから漏れてしまうため、ガスケット、パッキン、Oリングなどがあり、その中でガスケットは(静止部分を密封するシール材)と定義されています。

​Q – 2 ガスケット – シール材で(相対運動がある)(相対運動がない)ー 静的シールと呼ばれる状況は、どの様な時ですか?
A – 2 相対運動がない場合 – ガスケットが(静的シール)と呼ばれる理由は、基本的に動かない部品同士の接合部を密封するために使われるからです。

相対運動がある場合 ‐ 軸とパッキンのように片方が回転または、往復する様な動きの有るものは、(相対運動あり)(動的シール

相対運動が無い場合 – フランジ同士のように動かない組み合わせ(相対運動なし)(静的シール配管パイプのフランジや圧力容器のふたのように、一度ボルトで締結したあとは、何も動いたりしないものは、相対運動しないと言い現わします。

静的シール(ガスケットなど)は一度押しつぶされて、接合部の密封を維持する発想なのに対し、動的シールは(内部の動力が動き、摩擦、潤滑、温度、圧力のバランスをとる)もので、メタルガスケットや、複合材等を多用しシールします。

Q – 3 ガスケットがうまく機能するために重要な(面圧)とは何ですか。
A – 3 面圧とは、ガスケットにかかる単位面積あたりの圧力を指し、ガスケットが密封性能を発揮できるかどうかを左右する重要な指標です。
例えば、パイプのフランジ等の結合部のボルトを締めると、フランジとフランジの間に入れたガスケットが金属の面と面の接合部を介してガスケットに伝わり、ガスケットが押しつぶされて凹凸を埋めますが、このときの圧力が十分でなければ、流体の通路が残り、ガスや液漏れの原因になります。
逆に、面圧が高すぎるたり、片側の面が強く締まりすぎてフランジの面当たりが均等ではない時などは、ガスケットが過度に潰れて破損したり、フランジやボルトに過大な応力がかかったりします。
そのため、各材質ごとに推奨面圧の範囲が示されており、トルク管理によって適正面圧を確保することがガスケット運用の基本となります。

上記の説明例は、解り易くフランジと書いていますが、ガスケットを使用しているフランジ以外の部品と部品の接合面も、上記のフランジの説明と同じ様な考えになります。

Q – 4 ガスケットの材質によって、どのように適正な使用範囲が変わるのですか。
A – 4 ガスケットの材質は、高温度、低温度、圧力、化学的耐性に大きく影響し、使用できる条件の範囲を決めます。
たとえばゴム系非金属ガスケットは柔らかくなじみやすい反面、高温に弱い物もあり、一般的に低圧〜中圧、常温〜中温域で使われることが多いです。
一方、金属セミメタル系ガスケットは高温高圧に強く、蒸気ラインや危険物を扱うプロセス配管など、厳しい条件下でも安定したシールが可能です。
またPTFEなどの樹脂系ガスケットは、耐薬品性に優れ、化学薬品ラインに適していますが、クリープ特性など別の注意点もあるため、カタログの使用範囲を確認して選定することが重要です。

クリープ特性とは、物に荷重(応力)をかけたとき、本来ならあるところで変形が止まりますが、高温や圧力などでが長時間かかり時間とともに少しずつPTFEガスケットが少しずつ変形して、変形が少しずつ増えて行く事を言い表します。
PTFEとは、ポリテトラフルオロエチレンは、耐薬品性、耐熱性、低摩耗性、非粘着性の素材で作られたフッ素樹脂で作られており、テフロンの商標で知られています。
一般的に-200度~+260度位の耐熱温度があります。

Q – 5 ガスケットが劣化すると、見た目や症状にどのような変化が出ますか。
A – 5 材質によって異なるもののガスケットが劣化すると、硬化、ひび割れ、変色、厚みの減少などの目視できる変化が現れます。
ゴム系では表面がカサカサになり、ひびが入ったり弾力がなくなったりし、締め直しても密封力が戻らない状態になり、最終的には、ガスケットから圧力や液漏れを起こします。
非金属シートでは、長期使用による圧縮でクリープ(時間とともに潰れ続ける変形)が進み、面圧が下がることで、にじみ漏れが増えることがあります。
金属系ガスケットでは、当たり面のつぶれ過ぎや局部的な変形、腐食痕などがシール性能低下のサインです。
機械や部品などを分解した時は、ガスケット等の再利用せず、新品に交換する事が基本です。

Q – 6 ガスケットの役割を理解しておくと、現場でどんなメリットがありますか。
A – 6 ガスケットの役割を正しく理解しておくと、漏れなどトラブルの原因の発見がしやすくなり、ムダな部品交換や手直しを減らせます。
ガスケットの材質がオリジナルと同等かそれ以上の性能がある物)(締め付け値が適切なのか?)(フランジ状態は良いのか?)といった観点で冷静に状況を整理できるため、対策の優先順位も立てやすくなります。
新規設備の導入や改造時に、仕様書や図面を見ながら(この設置条件とこのガスケットが適切なのか?)その結果として、設備の信頼性向上と保全コストの節約につながり、大きなメリットが得られるでしょう。

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ガスケットとパッキンの違いって何ですか???

ガスケットとパッキンは、どちらも(漏れを防ぐシール材)ですが、大きな違いは(どこに使うか)と(どう動くか)にあります。 ガスケットは配管フランジやふたなど、基本的に動かない静止部のすき間を埋めるための静的シールであり、一度組み付けたら動かさないことが前提です。 一方、パッキンは、水道の蛇口、ポンプの軸やバルブのステムのように、回転や往復運動する部分のすき間に使われる動的シールで、摩耗や摩擦熱への対策が求められる。

ガスケット=静止部、パッキン=動く部品

Q – 1 ガスケットパッキンの一番大きな違いは何ですか。
A -1 上記にも書きましたが、解り易く解説すると、ガスケットとパッキンの最大の違いは、(静止している部分を密封するか)(可動する部分を密封するか)という用途の違いです。
ガスケットは機器のカバーや合わせ面など、基本的に動かない接合面に挟んで使われる静的シール材で、一度締め付けたら運転中に動かさないことが前提になります。
解り易く例えると、エンジンのシリンダーとヘッドの間にあるガスケットなどです。
一方パッキンは、水道の蛇口の回転部や回転、往復運動するバルブなどのすき間からの漏れを抑えるための動的シールです。
パッキンには摩耗や摩擦熱への耐性が求められ、補給潤滑(水やお湯、オイルなど)や締め付け調整を伴う設計となる点が、ガスケットとの大きな違いです。

Q – 2 同じOリングが、場面によってガスケットと呼ばれたりパッキンと呼ばれたりするのはなぜですか。
A – 2
Oリングは断面が●形のシンプルなシール材ですが、その呼び方は(どこで、どのように使うか)で変わることがあります。
たとえば、鉄の蓋の接合部の内面溝にガスケットの収まる溝があり、蓋と接合部を重ね合わせ、ボルトなどで蓋と接合部を締め、(静止面同士)静的シールとして、ガスケット的な使われ方を行う時があります。
油圧シリンダーのロッドシールのように、ピストン運動部とのすき間から、オイルの漏れを抑える用途では、複数のオーリングが使用され、動的シールとしてパッキンの一種とみなされることが多いです。
このように、同じ形状(Oリング)でも用途で使用法が変わるため、現場では形状ではなく、使い方を基準に呼び名が変わる事もあります。

O-リング

オーリングには、太さや、内径、外形の違いが多数あります。

Q – 3 ガスケットとパッキンを取り違えて使用すると、どんなリスクがありますか。
A – 3 状況によりますが、ガスケットパッキンを取り違えて使用する事が有れば、漏れだけでなく、設備自体の損傷につながるリスクがあります。
静止部に動的シール用のパッキンを使うと、接触面積が足りず面圧が確保しづらく、締め付けを強めても局部的に押しつぶすだけになって、安定した密封が得られないことがあります。
逆に、動く軸部分に静的用ガスケットを使うと、摩擦熱や摩耗に耐えられず、短期間で破損して軸やシール部品を傷めてしまう可能性が高いです。
最悪の場合、急激な漏れや設備停止を招くため、(静止部か動く部か)を最初に確認してシール方式を選ぶことが重要です。

まずは、機器や設備をバラス時(分解時)には、部品を外す手順や方向、向きなどを写真やノート、マーキングをし、記録する事で、間違いのリスクが少なくなり、結果的には時間の短縮につながります。

Q – 4 図面や仕様書でガスケットとパッキンを見分けるポイントはありますか。
A – 4 図面や仕様書、取り扱い説明書、パーツリストなどでガスケットとパッキンを見分ける際は、(設置場所や相手部品の動き)記載されている型式や材質を確認するのがポイントです。
フランジの接続部やふた部分に薄板状の部品が挟まれている場合は、ほぼガスケットと考えられ、軸やロッドの周囲にリング状で配置されている場合は、パッキンであることが多いです。
また、仕様書に(動的静的シール)(グランドパッキン)(メカニカルシール)(オイルシール)などの用語がある場合、それぞれ役割が異なるので、文言から用途を読み取ることができます。
不明な場合は、図面やパーツリストで該当部品の前後にある機器を確認し、(動く動かない)で判断することで推測できます。​

Q – 5 ガスケットとパッキンの違いを現場で教育するとき、どのように説明すると伝わりやすいですか。
A – 5 難しい定義よりも(静止部を止めるのがガスケット動く部分を抑えるのがパッキン)とシンプルに伝えると理解されやすいです。
さらに、実物のフランジ接続とポンプ軸を見せながら、(ここは一度締めたら動かないからガスケット)この蛇口は(回るからパッキン)というように、具体的な機器を使って説明するとイメージが定着します。

Q – 6 シール方式の選定で迷ったとき、見た目で判断する事は出来ますか?
A – 6 外見の見た目だけではなく、外形や内径、厚み、素材の種類等(色)、使用温度や用途なども考慮して、部品の型番やパーツマニュアル等でシール材の型番を明確にしてから、注文すると良いでしょう。

ガスケット自作

ガスケットの主な種類と特徴 (ガスケットシート 自作)

ガスケットには、紙、繊維、ゴムなどの非金属タイプ、金属や軟質材を組み合わせたセミメタルタイプ、金属単体で構成されるメタルガスケットなど、さまざまな種類があります。 非金属ガスケットは比較的低圧、常温~中温域の配管に広く使われ、取り扱いが容易でコストも抑えやすいのが特徴です。

非金属ガスケットの代表例と使いやすさ

Q – 1 非金属ガスケットにはどんな種類があり、どのような場面に向いていますか。
A – 1 非金属ガスケットには、ジョイントシート(圧縮繊維シート)、ゴムシート、コルク、PTFE(フッ素樹脂)、膨張黒鉛など、さまざまな種類があります。
ゴムシートは水や空気など比較的穏やかな流体に適し、低圧、常温域で良好な密封性が得られます。
PTFEは耐薬品性に優れ、腐食性の高い薬品ラインで重宝されており、膨張黒鉛は高温かつ熱サイクルのある環境で性能を発揮するなど、材質ごとに得意分野が分かれています。

Q – 2 セミメタリックガスケットとは何?、どのような特徴がありますか。
A – 2 セミメタリックガスケットは、金属と非金属材料(ゴム、繊維、樹脂など)を組み合わせた構造を持つガスケットで、代表例としてスパイラルワウンドうず巻き形)などのガスケットがあります。
金属部分が強度や耐圧性、耐熱性を担い、非金属部分が柔軟性や馴染み性を担うことで、高温高圧でも安定したシール性能を確保しつつ、フランジ面の凹凸にも追従しやすいという特長があります。
うず巻き形ガスケットは、金属テープとフィラー材をドーナツ状に巻いた構造で、熱、圧力変動に対して弾性的に追従しやすく、化学プラントなどで広く使われています。

メタルジャケットガスケットは中芯材に非金属材を持つ製品もあり、金属薄板で覆うことで耐熱性を高めたタイプで、熱交換器など特定用途で活躍するものもあります。

Q – 3 通常のメタルガスケットはどのような環境で使われ、注意点は何ですか。
A – 3 通常のメタルガスケットは、金属のみで構成されたガスケットで、高温高圧や極低温、真空など、非常に厳しい条件で使用されることが多いです。
代表例としてリングジョイントガスケットなどがあり、適切なフランジ形状と高いボルト荷重が確保されれば、非常に高い気密性と耐久性を発揮します。
フランジ表面の突合せ面祖度の状態や加工状態に敏感で、面がキズで傷んでいると性能を十分に引き出せない点には注意が必要です。
非金属ガスケットに比べて必要面圧が高く、ボルトやフランジの強度チェックも欠かせないため、設計段階での検討が重要になります。

Q – 4 渦巻ガスケット(スパイラルウンドガスケット)の構造上の特徴とメリットは何ですか。
A – 4 渦巻ガスケットは、金属テープとフィラー材(一般に非金属材)を渦巻状に巻き合わせた構造を持ち、金属の弾性とフィラーの密封性を兼ね備えています。
金属テープがバネのように働き、熱や圧力の変動に対しても一定の面圧を保ちやすい一方、フィラー材がフランジ面の凹凸を埋めて漏れを防ぐ役割を果たし、この構造により、高温高圧の蒸気ラインやプロセス配管など、条件変動の大きな環境でも安定したシール性能を維持しやすいというメリットがあります。
状況によりますが、適切なフランジ形状と締め付け管理が行われれば、再締め後の再シール性にも優れているとされています。

Q – 5 ガスケットシート、ガスケットペーパー(紙)はどのような利点がありますか。
A – 5 ガスケットシートは、板状の複合紙または、板状の複合繊維の材質などから必要な形に切ったり、打ち抜いて使用するタイプのガスケットで、サイズや形状の自由度が高く、汎用性に優れている点が大きな利点です。
標準フランジ用のガスケットはもちろん、古い設備や特殊な開口形状等に関係なく、自分で現物に合わせて加工できるため、現場での応急対応や少量多品種の設備にも使いやすいです。
また、同じシートから複数のサイズを切り出せるので在庫管理がしやすく、材料を共通化することで調達コストや保管スペースを抑えられるメリットもあります。
サイズを選定し、まずは形紙等で形取してからサイズや形が部品に合えば、ガスケットの製作に移ると材料が無駄にならずに、次回のガスケット製作も速やかに行えます。
材質も繊維の複合材、ゴムの複合材、PTFE、グラファイト、紙の複合材、ファイバー複合材、アラミド繊維の複合材など多様に揃っており、用途に合わせた選定が可能です。
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Q – 6 自分でガスケットを作る時の手順はどの様にすればいいですか?
A – 6 古いガスケットがある場合は、シートガスケットの上に古いガスケットを置き、鉛筆で形を取ってハサミやクラフトナイフで切り取れば問題ありません。

定規コンパスカッターナイフクラフトナイフカッターマットハサミ穴開けポンチハンマー鉛筆シャープペン(濃ゆくてくっきりと描ける2B等の芯が良いでしょう)などが有ると作業が捗り、失敗が少なくなるでしょう。

もし、古いガスケットが破損して形取できない場合は、ガスケットよりも少し大きめにシートガスケットを(正方形や長方形、丸に)切り出し、シートガスケットをガスケットを取り付ける部材の形と同じように形取を行い、ハサミやカッターナイフ、クラフトナイフで切ると出来上がります。
回数を重ね慣れると、切り取り作業が楽になります。
– シートガスケットの種類と厚みに注意し、あなたの部品の環境に合ったシートガスケットを選びましょう。

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ガスケット パッキン違い

金次
金次

仙人のハイブリット雲の油圧のポンプハウジングから、油が漏っていて、空を飛んでいるとオイルの小雨が降るから修理が必要なんだけど、油圧のポンプがどこの製品かわからないし、その古いガスケットを液ガスを使用して再利用したいんだけど?
ネットで同じくらいのサイズのガスケットを見つけたんだけど、海外から送ってもらうとガスケット代と海外からの送料で大体1万5千円くらいかかるんだ。
そのガスケットが部品と合うか合わないかも定かじゃないんだよ~

鉄ちゃん
鉄ちゃん

金ちゃん、古いガスケット再利用絶対にしちゃいけない、ちょこおがいつも言ってるでしょう。
再利用して尚更問題が大きくなる事の方が多いから、再利用しちゃダメなんだよ
ちょこおがよくシートガスケットでガスケットを自作しているから、銀ちゃんも形を取って自作すればいいのに‼
あのシートガスケットは、オイルや化学薬品、ガソリンや、低温から高温、高圧にも使えてるし、シートガスケットの種類も薄い物から厚い物まで、何種類もちょこおの部屋にあるんだワン。

仙人モカ
仙人モカ

金次、まだわしの部品は、届かんのか?
油圧じゃないと雲が安定せんから上手く飛べんのじゃ~
アー思い出したぞ~、30年ほど前に、ちょこおが何処かの国の紙幣と液ガスで直してくれたんじゃぞ~、そうじゃ、そうじゃったな~

ちょこお
ちょこお

仙人、冗談は顔だけにしてください! 紙幣なんか使ってませんよ、30年以上前の事だから良く覚えてないけど、その時代の高性能なシートガスケットで形を取って、念のために液ガスも薄く塗って組んだから、30年以上何事もなく使用出来たんですよ。
金ちゃん、その油圧のハウジングは、古くて部品なんか見つからないよ‼
僕の机の棚の上にシートガスケットが沢山あるから、その中から厚みの合うものでガスケットを作ると良いよ。(無い物は自作で作るんだよ‼
僕が持っている全てのシートガスケットは耐熱、耐圧、オイルやガソリンにも耐性があるから、心配しなくていいよ。
仙人のポンプハウジングのガスケットの形紙も有るからね‼

便利探求ラボのスタッフ電造さん
便利探求ラボのスタッフ電造さん

シートガスケットでガスケットを作る時は、少し硬い厚い紙で、形紙を製作して、その形紙で数回の微調整を繰り返してから、形紙で何の問題も無ければ、形紙を使いシートガスケットを切り出すと楽だよ。
手間だけどシートガスケットは、厚紙より硬くて切りにくいからね。

シートガスケット コンパス

用途別ガスケットの選び方

JISなどの規格では、ガスケットの寸法や材質区分、使用条件の目安が定められており、カタログや設計では、これらの規格情報が前提になっていることが多いです。 規格に沿った選定をすることで、互換性や入手性を確保しやすく、他社製品への置き換えや将来的なメンテナンスの計画も立てやすくなります。

用途に合ったガスケットを選ぶ

Q – 1 状況に合わせてガスケット選定を行うとき、どのような点に注意すべきですか
A – 1 まず機器の使用条件とガスケットの使用条件にずれが無いのかを確認し、そのうえで安全性に余裕を持ったガスケットを選ぶ事が重要です。(複数のガスケットのオプションが有る場合
安易なダウングレードは避けるべきですが、実際の圧力と温度が設計値より低いラインであれば、その使用条件をカバーできるガスケットを見つけましょう。
もし、見つけられなければ、自分でシートガスケットを購入し、自主製作する事で問題を解決できるでしょう。
注意点は、運転時間の長さや温度、使用法が将来的に変わる可能性がある場合や、トラブル時のリスクが大きいラインでは、初めの設計のままの仕様で作業を行いましょう
自作や微調整を行う際は、必ず使用条件を整理し、不安な場合や必要に応じてメーカーや専門家に相談しながら判断する方が安全です
大切な事は、安全第一で作業を行う事が最重要事項となります

Q – 2 ガスケットの取り付け前に、フランジや部品側で必ず確認すべきポイントは何ですか。
A – 2
ガスケットの取り付け前には、フランジや部品の表面状態とボルト周りを重点的に確認する必要があります。
具体的には、シール面に錆や汚れ、古いガスケットの残り、深い傷がないかを確認し、異物があればきれいに清掃し、深い傷がある場合は研磨や補修を検討しましょう。
ボルトやナットのねじ部に損傷や固着がないか、潤滑状態が適切なのかも重要で、これが不十分だと均一な締め付けトルクが得られません。
こうした準備を怠ると、どれだけ良いガスケットを選んでも性能を発揮できないため、(取り付け前の下準備)がシール作業での成功の第一歩と言えます。

古いガスケットが部品にこびり付いている時は、パーツクリーナー等を使用し古いガスケットを柔らかくしてから、スクレーパーやカッターナイフを使用し、古いガスケットを切り取り、部品と同じくらいの高さ(段差)のガスケットのカスは、オイルストン等で綺麗にガスケットのカスや段差を取除きましょう。
注意ガスケットの接合面に切り傷や擦り傷があると、液、ガス漏れの原因になるので、傷が付かない様にして、細心の注意を払い古いガスケットの除去作業をしましょう
部品にガスケットの色が薄っすらと残っているのですが、段差がない場合は、問題がありません。
オイルストンは部品の面全体を成らす様にしましょう。
段差のある部分だけを成らすと、その部品の面の一部が低くなり、ガスケットが面当たりにならなくなり液漏れや、圧力漏れの原因となり、最悪の場合、機械加工で面研磨が必要になる事が有ります

Q – 3 ガスケットの位置決めを正確に行うためのコツはありますか。
A – 3 ガスケットの位置決めでは、(芯がずれないこと)(流路などにガスケットがはみ出ないこと)が重要です。
ガスケットが当たる両接合面を清掃したあと、その部品と部品の間にガスケットを挟み、数本のボルトを仮付けして、ガスケットと部品に大きなずれがない事を確認してガスケットの位置を合わせると作業がしやすいです。
ガスケットが柔らかい場合は、無理に引っ張ったりこじったりせず、平らに保ちながら慎重に挿入することで、ねじれや折れを防げます。
位置が決まったら、ボルトにネバーシーズ(かじり防止剤を塗布すると次のメンテナンスが楽です)手締めでボルトを軽く締めて仮固定し、その状態で内径側に段差やはみ出しがないか目視確認する事も効果的です。

Q – 4 対角線締めから段階的な締め付けは、なぜそれほど重視されるのですか?
A – 4 小さな締め付けトルクで対角線締から段階的に締め付けトルクを増やしていき、推奨の締め付けトルクで締め付けましょう。
ガスケット面に均一な面圧を与えるための基本的な手法であり、シール性能を安定させるうえで非常に重要で効率が良いです。

いきなり一カ所のボルトだけを強く締めると、その部品やフランジが傾いて締まってしまい、反対側のガスケットへの押し付けが不足し、片締め状態になります。
対角線上のボルトを順番に弱いトルクで締めていき、段階的に少しずつ増し締めでボルトやナットを締めることで、部品やフランジ全体を平行に近づけながら面圧を均一化できます。

解り易い例は、目標トルクの6割で全てのボルト、ナットを対角線上での締め付けを行い → 次に8割のトルクで同じ作業を繰り返し → 最後に10割(推奨トルク)の締め付けトルクで、全てのボルト、ナットの締め込みを行うといった段階的な締め付けを行うことで、ガスケットのなじみとボルトの伸びを安定させ、ボルトナットの締め付けを良好な状態で行う事ができます
その後、マーカーなどでボルトとナットに線を引いておくと誰が見ても締め付けてあることを確認できます

Q – 5 締め付けトルクはどのように決め、どのように管理すべきですか。
A – 5 締め付けトルクは、ガスケットの材質サイズ、部品やフランジの径、ボルト、ナットの径素材の強度などから適正面圧をもとに、メーカーや技術資料が推奨値として示していることが多いです。
そのため、まず使用するガスケットと部品やフランジに対応したトルク表や技術資料を入手し、条件に合致する推奨トルクを確認します。
管理にあたっては、上記に示した締め方でトルクレンチを用いて対角線締めと段階締めを行うと失敗のない作業が行えるでしょう。
特に高温高圧ラインでは、締め付け完了数時間後の増締め指示がある場合もあり、その工程を守ることが長期安定運転につながります。

Q – 6 古いガスケットを再利用してはいけないのは、なぜですか。
A – 6 古いガスケットを再利用してはいけない最大の理由は、見た目が綺麗な古いガスケットでも、一度圧縮されたことで弾性や密封性が低下し、必要な面圧を維持できなくなるためです
ガスケットは締め付けられることで塑性変形やクリープを起こし、部品やフランジ面に合わせて形が変わりますが、その変形は元に戻りません。
再度組み付けたときに、すでに潰れ切った部分では面圧が不足し、わずかな温度変化や圧力変動でにじみ漏れにつながりやすくなります。
見た目に大きな傷や欠けがなくても内部劣化が進んでいることがあるため、原則として一度外したガスケットは交換が必要となります。
これは、2度手間や、2次、3次事故を起こさない為の安全な運用ルールです

Q – 7 ガスケット交換、締め付け作業を守って行えば、後はどのようなポイントに注意するとスムーズな作業を行えますか?
A – 7 スムーズな作業を行うのならば、材料や工具、状況の事前確認、取り付けてあるナットやボルトの清掃、組付ける前の部材の確認、組付け手順、ボルトやナットの締め付け(段階的にトルクレンチを使い締め込む、その後の各部の検査、運転確認、漏れの確認、または翌日のボルト、ナット、つり込み金具の増し締めなどを各ポイントに分けて、具体的なチェックポイントと手順を明文化することが重要です。
事前確認では、部品やフランジの状態とボルト、ナットの予備、使用ガスケットの型式確認をし、取り付けでは位置決め方法や注意点を書き出すとミスが少なくなります。
何度も言いますが、締め付けでは、対角線順序と段階的トルク値、使用する工具、締め付け回数ごとのトルク目標をメモ帳で示す作業中に迷いにくくなります
最後に、漏れの目視確認や必要に応じた増締めタイミングを決めておくことで、作業者ごとの差を減らし、安定したシール品質を維持できます。

ガスケットとは

締めくくり

ガスケットとパッキンの世界は、種類や用途も多く、最初は少し複雑に感じるかもしれません。
ガスケットは静止部を面圧で押さえて漏れを止めるものと、パッキンは動く部分のすき間からの漏れを許容範囲に抑えるという軸さえ押さえれば、選定とトラブル対応の道筋が見えやすくなります。
そこに、ガスケットの種類ごとの特徴(非金属、セミメタル、メタル)、用途別の選び方(一般配管、水やお湯、蒸気、薬品ラインなど)、部材の形状や規格との関係を組み合わせれば、実務で迷う場面は確実に減ります。
取り付け時の基本である接合部、フランジや部材の下地づくり、位置決め、対角線でトルクレンチを使用した段階締め、推奨トルクの遵守などを標準化すれば、作業ごとの品質を安定させることができます。
そして、万一ガスケットが見つからない場合でもシートガスケットが有れば、自作のガスケットが作れます。
漏れや劣化が発生しても、材質、締め付け、設備状態のどこに原因があるかを丁寧に洗い出すことで、同じ失敗を繰り返さないで改善できる作業が出来るはずです。
ガスケットとパッキンの基礎をきちんと理解し、家の蛇口から車、バイクなどの修理の経験と組み合わせていくことで、設備の安全性と生産性が両立した、より強い作業づくりにつながっていくでしょう。