Minisforum UM690Proを購入し1年9か月が経過したところで、PCの電源が入らないというトラブルに見舞われ、保証手続きを進めた結果、UM690Proの交換品の在庫がなく、メーカーから代替機種を選択するよう指示を受けました。
UM890Proを選択し、機種交換に伴う追加料金を支払うことが決まり、まず、在庫の確認を行った後、決済手続きを済ませ、メーカーにその旨を報告しました。
その後、メーカーより支払いの確認が取れたことが伝えられ、発送予定日についても案内を受け、発送は、支払い確認後の3日後にUM890が発送されるとのことです。
前回の記事でここまで記しました。
この記事では、その後の進展についてお話しします。
これから同様の製品を購入しようと考えている方や、同じような問題に直面した方の参考になれば幸いです。
MinisforumuのUM890PROを選んだ理由
UM890PROを選んだ理由は、CPUがRyzen8945HSで、UM690の上位機種だからです。
UM690PRO vs UM890PRO
私はUM690Proを1年9か月間、何の不満もなく愛用してきました。
厳密に言えば、このPCのスペックの高さに驚かされる毎日で、その小さなボディでありながら、2D-3D CADやIllustrator、Premiere Pro、Photoshop、Microsoft Office、さらにはPLCソフトなど、私のあらゆる要求を難なくこなしてくれる優れたPCでした。
運が悪かったのか、それとも運が良かったのか、UM690Proは、保証期間中に壊れてしまいました。
保証対応を進める中でUM690の在庫がないとの事から、上位機種のUM890Pro(Ryzen 9 7945HS搭載)を選ぶことになり、この新しいCPUがどれだけ処理速度を向上させてくれるのか、非常に楽しみです。
他にも候補となる上位機種が沢山ありとても悩みましたが、UM690が壊れる数日前、すでにElite Mini AI 370を注文していた事と、RyzenのAI対応CPUに興味があったことから、この2つのPCを比較する機会を得られる点にも期待しました。
機能 | Elite Mini AI 370 | UM890Pro |
プロセッサー | Ryzen AI 9 HX 370 | Ryzen 9 8945 HS |
コア/スレッド | 12コア/24スレッド | 8コア/16スレッド |
メモリー | 32GB/最大32GB | 64GB/最大96GB |
最大クロック | 5.1Ghz | 5.3Ghz |
グラフィックス | Ryzen 890 M 16cu | Ryzen 780 M |
メモリーポート | DD5-5600 LPDD5x-7500 | DDR5-5600 |
PCIeサポート | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 |
TDP | 28W-54W | 45W |
ビデオ出力 | HDMI2.1×1, DPx1, USB4x1 | HDMI2.1×1, DPx1, USB4x2 |
オーディオ出力 | HDMIx1, DPx1, オ-ディオ x 1 | HDMIx1, DPx1, オ-ディオ x 1 |
NPU | 50/80Tops(最大) | 16/39Tops(最大) |
オペレーションOS | Windows 11 Home | Windows 11 Pro |
Minisforumから遅延の連絡
追加料金決済後の翌日、Minisforumから連絡が届き、UM890Proの発送の連絡がきたと思いきや、Elite Mini AI 370の発送の連絡が先に来ました。
その2日後にメーカーからメールが届き、今度こそUM890の発送のメールと思い、メールを確認するとUM890の遅延の連絡でした。
イラっとしながら、急いでウェーブサイトを確認すると、UM890の出荷日が月末に変わっていました。
2日前までは、在庫ありだったのにと思いながら、今は月始めなので、約1か月の待ち時間がかかる事になるのです。
UM890Proは、人気商品で世界中から注文があるようなので、出荷の遅延は仕方がないと思いますがやはり、がっくりします。
遅延のメールから2週間後にMinisforum からメールが届いており、また遅延の連絡かと思ながらメールを確認してみると、MinisforumからUM890の出荷済の連絡でした。
ウェーブサイトを確認すると、UM890Proの出荷のアナウンスは月末のままで在庫なし、早めに送ってくれたのは感謝です。
発送日から1週間後にUM890Proが手元に届きました。
不良品のUM690Proの発送の日から、UM890Proの商品到着まで42日程かかりました。
保証対応に1か月半近く時間がかかり、予備のパソコンがなければ、相当なストレスになる事は間違いありませんが、過去に他のパソコンの故障で、メーカ保証修理に送ったことがあるのですが、その時の保証修理に3か月程かかった記憶があります。
約1か月半の時間を有しましたが、過去の事例と比べると、処理時間も前回の半分程で、機種変更もできました。
パソコンって購入後、何年くらい使うの?
UM890Proを選んだ理由?
ちょこおは、パソコンを新品で購入した場合は、平均で6~8年程PCを保有しているので、どのモデルを選ぶかは非常に重要です。
特に近年、様々なAI技術が急速に発展している時代に、AI機能を搭載したCPUを選ばない選択肢は、考えられません。
既存のAI非搭載CPUのパソコンと、最新のAI機能搭載PC同士を比較するためにも、UM890Proを購入することにしたのです。
AI機能搭載PCのメリット (人工知能を高速処理するAI CPU)
AI機能が搭載されていないパソコンを使い続け、これから先の進化についていけずストレスを感じるよりも、AI機能搭載PCで快適なPCライフを送りつつ、必要なときにAIのNPU(Neural Processing Unit)を活用できる方が、結果的に満足度が高いと考えています。
そのため、私はUM890Proを選びました。
賢いパソコン選びのポイント
パソコンは決して安い買い物ではありません。そのため、毎回じっくりと考えた上で選択しています。
確かに、ハイスペックなゲーミングPCや高性能PCを選べば、AI機能が搭載されていないPCでも、作業の処理速度に大きな問題はないでしょう。
しかし、それらのPCは価格が高く、消費電力も多い傾向にあります。
一方、UM890Proは高価なのですが、手頃な価格でありながら、必要十分な性能を備え、消費電力が低く環境にも優しいのが特徴です。
ちょこおはゲーマーではありませんが、ハイエンドのゲーミングデスクトップ、ハイエンドゲーミングラップトップPCを使用していますが、PCに負荷をかけるとファーンがブンブン回るのが気になるのです。
電気代やパソコンの排熱、ファーンの音などが気になり、小さいミニPCで事足りれば良いと思ってます。
UM890Proの実際の使用感
例えば、UM890Proで動画を視聴した際の消費電力は8~12W、PC本体の温度は32℃、室温が24℃という結果でした。(cold Wave2.2優れた冷却能力で静かです)
この低消費電力と安定した温度管理は、日常的な使用において非常に魅力的です。
結論
ちょこおがパソコンを選ぶ際は、価格、性能、将来性、消費電力などを総合的に考慮することが重要です。
UM890Proは、これらの要素をバランス良く兼ね備えた製品であり、AI機能搭載の恩恵を享受しつつ、快適なPCライフを楽しめる選択肢としておすすめできます。
UM690Pro vs UM890Pro vs HX AI 370を比べる
UM890ProにAuto Cad, SolidWorks, プレミアプロ, PhotoShop, をインストールし、以前UM690で動画編集した古いデーターをUM890に読み込ませ、その後、書き出しを行いUM890の処理速度を比べました。
その結果はUM890Proの方がUM690よりも1分以上も、書き込み時間が早かったのです。(過去にUM690で書き込みした同一データ使用してます)
上記の動画データを使用し、UM890とHX AI 370では、AI 370の方が12秒程早かったのです。
ウェーブサイトの動画視聴、通常のAI での生成画像などの表示時間差は AI 370の方がわずかに生成表示時間が速かったのですが、大きな時間差ではありませんでした。
CPUの負荷のかかる作業であれば、AI370の方が速いようですが、CPUの軽い負荷であれば、両機の処理速度に大差ないようです。
今後、AIを活用したソフトウェアが増えることを考えると、非常に楽しみなPCだと感じます。
通常の用途でも快適に動作し、AI対応ソフトウェアではNPU(ニューラルプロセッシングユニット)による高速処理が可能な点も魅力です。
特にAMD RyzenのAI生成機能「Amuse」は、RX700シリーズやAI300シリーズといった環境でNPUの性能を最大限に引き出し、最適に動作するようです。
UM890Proは、高性能と将来性を両立したPCとして非常にに優れた選択肢だと思います。
締めくくり
MiniPCが故障した際はとても焦りましたが、メーカーサポートに連絡し、指示に従って行動することで、スムーズに手続きが進みました。
交換商品については、追加料金を支払った後に発送遅延の問題がありましたが、希望通りのメモリ容量を備えた最新型のPCを手に入れることができ、今思えばとてもラッキーでした。
UM690が壊れ、パニックになっている時にオーダー用紙や注文日、受取日の確認をする手間がとてもストレスになったので、今回は、将来の問題に備え、2台の新品の空き箱に注文時のオーダー用紙を印刷して同梱し、注文日と到着日、注文日の在庫の有無、予約日などを記入しました。
もしもの時の為に、これで準備も万全です。